弊会では、2020年 5月に最初の宿泊施設向け感染症ガイドラインを公表してから、ウイルス変化の都度ガイドラインを更新し、現時点で第 43版になっています。つまり感染症対策上影響を与えるであろうと判断される変異が 42回以上観察されたことになります。
上記のとおり、ウイルスは消滅するどころか、環境への高度な適応力を見せています。世界的には 2022年 4月時点で人口の約 6%以上が感染しており、国内では、海外と比べると以前は人口に対する感染者数でまだ相対的に少なかったものの、約5.5%以上と11月のオミクロン株まん延以降世界平均値に徐々に近づいている状況にあります。オミクロン株は、多くの亜種を生み出しつつも、現時点では体内前線基地を肺としていたデルタ株と異なり、喉としており、無症状患者のほか、臨床病症では軽症患者が増え、感染症対策は膠着状態となっています。
2022年5月27日号 新しい視点「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考
第490回 ポストコロナ時代の観光宿泊市場におけるパラダイムシフト
【月刊HOTERES 2022年05月号】
2022年05月26日(木)