多彩な事業を展開する平川商事㈱のホテル・レストラン事業部の活動は、奈良健康ランドに併設された奈良プラザホテルを開業した1988年にスタートした。その後、sankara hotel&spa屋久島、castle hotel&spa NYなどスモールラグジュアリーホテルをオープンさせ、さらに2024年にはサンカラホテル&スパ箱根(仮称)も開業予定となっている。レストラン部門ではla maison de GRACIANI 神戸北野などを展開。ラグジュアリーな空間を有する宿泊・飲食施設を通じて、人々の心の豊かさを創造している。スモールラグジュアリーホテルでホスピタリティーの仕事をすることの価値はどこにあるのか。平川商事総務人事部の大橋智之氏、sankara hotel&spa屋久島総支配人の橋本典雄氏、シニアバトラーの青野さやか氏に、ホテル・レストラン事業部を代表する施設の1つであるsankara hotel&spa屋久島の職場としての魅力について語り合ってもらった。
sankara hotel&spa屋久島
〒891-4402 鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生字萩野上553
https://www.sankarahotel-spa.co
若手にチャンスを与える社風のもと、スタッフのがんばりや積極性を評価
——sankara hotel&spa屋久島(以下サンカラ屋久島)をはじめとするスモールラグジュアリーホテルやla maison de GRACIANI 神戸北野(以下グラシアニ)など多数レストランを運営する平川商事は、どのような考え方に基づいて人材を育成していますか。
大橋 平川商事にはこれまでのキャリアや年齢に関係なく、若手にチャンスを与える社風があります。年功序列ではなく、日々の仕事におけるがんばりや積極性などを重視する形でキャリアアップにつなげています。たとえばニューヨークで展開しているラグジュアリーホテル、castle hotel&spa NY(以下キャッスルホテル)で研修する機会も、若手スタッフに積極的に与えるようにしています。
橋本 サンカラ屋久島では、OJTに重きを置いて人材育成を行っています。サンカラ屋久島のスタッフの中から相応しい人材を選別し、希望者には最低限必要なスキルを伝授してからキャッスルホテルに行ってもらう形を整えています。
青野 私は入社7年目になります。ホテル専門学校のインターンシップでサンカラ屋久島に入り、その後の半年間は奈良健康ランド・奈良プラザホテルでアルバイトをさせていただきました。その上で正式に入社して、2年半はサンカラ屋久島で働きました。次の1年間はグラシアニに異動させていただき、さらにキャッスルホテルで1年間働きました。日本に戻ってからはグラシアニで3カ月仕事をして、そこから再びサンカラ屋久島に帰ってきました。
——これまでのキャリアの中で、特に印象に残っている仕事はありますか。
青野 すべての仕事が自分とって大切なターニングポイントだったと思いますが、中でもグラシアニでの経験は大きかったと感じています。当時私はソムリエの資格取得に向けて勉強をしていたので、ワインにとても詳しいソムリエやシェフの方々が集まっているグラシアニでワインの知識や料理とのペアリングについて学ぶことができたことは、その後のキャリアにおいても活かせています。
——平川商事はマルチタスクを積極的に導入していると聞いています。
大橋 もちろん仕事には専門性も必要だと思いますが、全スタッフが各部署の仕事をカバーしながら連携を図っていく姿勢を重視しています。「あなたはこの仕事だけやってください」というやり方よりも、マルチタスクを導入いることで全スタッフがさまざまな部署の仕事ができる形を構築したいのです。
●求人応募情報
【sankara hotel&spa屋久島/sankara hotel&spa箱根(2024年オープン予定)】HOTERES求人情報
https://www.hotel-ya.com/jobs/a46/sankarahotel-spa/company