ビジネスでもスポーツでも、トップレベルに行けば技術の差というのはほとんどなく、最終的に差をつけるのは組織力でありその組織を構成する個人のメンタルやモチベーションである。トップマネジメントがいかにその総合力を引き出すか。それにはメンバー一人ひとりに当事者意識を持たせることができるかどうかということが大きいのではないだろうか。
 
　こちらで何度かご紹介をさせていただいているソフトブレーンの創業者 宋文洲氏のメールマガジンに、同氏が尊敬する経営者の会社に行った際、会議室に掲げられていた企業理念の第一文が「言論の自由を保障します」であったということが書いてあった。そして、そこのスタッフたちは企業理念通り、その経営者に対して意見をしっかりと言っていたという。それを読んで、約30 年前、急成長していた某レストラングループの創業者のインタビューで大きな衝撃を受けたときのことを思い出した。