全国 5000店あるディーラーのお客さまにも富士スピードウェイホテルを訪れてもらいたい
----プロモーションやターゲットとなる顧客について、どのようなイメージを描いていますか。
伊奈 トヨタの車を購入いただくディーラーは、日本全国に約 5000店あります。ディーラーの方々とのコミュニケーションを通じて、車を購入いただいたお客さまの目的地の一つとして富士スピードウェイホテルでの滞在をご紹介していけたらと思います。
豊田社長はさまざまな場面で「人中心」という言葉を発信しています。また、レクサスのブランドコンセプトの一つにも「ヒューマンオリエンテッド」が掲げられています。ハード優先でホテルのプロジェクトを進めて、後はハードに合わせたオペレーションで何とかするといったやり方は必ず失敗します。人中心という考え方はお客さまだけでなく、働くスタッフも含めての目線によって成り立っています。富士スピードウェイホテルに「滞在する喜び」「ここで働く喜び」を常に中心に据えて考えながら、人中心を軸に吉川 GMと二人三脚で歩んでいます。
吉川 新型コロナウイルスの影響で、海外のお客さまが戻ってくるまでには時間がかかると思っています。当面は国内のお客さま中心のご利用になるでしょう。
富士スピードウェイに隣接するホテルだからといって、モータースポーツファンに限定した集客に拘り過ぎるのではなく、ファミリー層も含めて幅広くアプローチしていければと考えています。周辺の自然を活用したサイクルスポーツ、プレミアムアウトレットやゴルフ場もご紹介しながら、ホテル内の運動施設やスパも活用してプロモーションを進めていきたいと思います。
新東名高速道路が開通後は車を使って東京から約1時間、名古屋から約2時間30分で来場できる立地を十分にアピールしていくつもりです。コロナ収束後にインバウンドの動きが期待できるようになったら、会議室や宴会場を活用した MICEの誘致もバランスよく組み合わせていきたいと考えています。
伊奈 付け加えますと、富士スピードウェイホテルの立地上、まずは「クルマ好き」「モータースポーツ好き」に富士スピードウェイホテルをしっかりとご利用いただくことが重要だと思います。
私たちにとって最も重要なお客さまをしっかりと囲い込んだ上で、ホテル周辺の環境を楽しんでくださるレジャー客の取り込みを考えていくという芯の部分はぶれないようにしたいです。
エリア全体のイメージ