例えば、
(強み)国内チェーンホテルで宿泊マネージャー経験が5年ある。
英語ができる。
(弱み)PLは分かるがBSが分からない。分析力が弱い。
(機会)グループ内に海外のホテルがある。
社内研修プログラムが充実している。
(脅威)近隣競合ホテル閉鎖により経験豊富なホテリエが余っている。
考え方としては強みの活用と弱みの克服、機会の利用と脅威への対処になるが上述の例であれば、
(強み)宿泊ディレクターポジションへのプロモーションや
英語力を生かし外資系ホテル、海外ホテルへの挑戦。
(弱み)総合的な経理・財務や統計などへの取り組み。
(機会)海外ホテルへの異動、社内研修による自身のブラッシュアップ。
(脅威)他ホテルの経験者に負けない経験・知識の習得。
この分析をする際には、何のためにそれをするのかを明確にする必要があります。今回は「キャリアを伸ばす、ホテルマネージメントになる」という視点から参考例を挙げていますが、この“何のため”がはっきりしていないと、何に対する強みで何に対する機会かということがぶれてしまいます。また、一般的には強みと弱みは内なるもの、すなわち内的要因からくるものであり、機会と脅威は外からのもの、すなわち外的要因から影響を受けるとされているとするのが一般的な考え方ではありますが、余りその部分にとらわれると困惑し、必要以上に時間を要するかもしれませんのでカジュアルに、自分自身の棚卸しの意味で気軽に進めてみてください。
繰り返しになりますが、まずは自身を知る、何が得意で何が不得手か? そしてこの世にどのような機会がありどのような脅威、自身を脅かすシナリオがあるのか?
大丈夫です、気が付いた時からが始まりです。
《お知らせ》
第四回の掲載は2015年10月8日となります。