---おっしゃっていただいた中長期的な視点も含めて、どのような取り組みをされていらっしゃいますでしょうか?
まず、短期的には先日発売をした「サブ住むプラン」 があります。このプランには1ホテルだけの長期滞在が可能な「HOTELここだけパス」もありますが、全国展開をしているメリットを生かし、日本全国の35施設で使える「HOTELどこでもパス」は、販売開始後、応募枠100 件を大きく上回るお申込みをいただきました。
特筆すべきは、このプランが構想開始から実行まで約3週間で実現をしたことです。前例のないプラン造成を進める際にはさまざまなリスクを想定したり、弊社のような大きな組織では検討、承認と時間がかかりがちですが、チームメンバーがその壁を乗り越え、早期に商品化してくれました。これは、この一年で身につけた全社の「迅速な商品造成力」の賜物であると思っています。
また、地域貢献に資する新たな取り組みも行なっています。弊社が多くのホテルを運営する銀座・日本橋エリアには国内各都道府県の多くのアンテナショップや併設のレストランがあります。そのうちの14都道府県の店舗と連携をし、提携店舗でご利用いただけるチケット付き宿泊プランの提供により、各地の郷土料理や特産品をお楽しみいただける施策を展開しています。
---最後に、中長期的な取り組みやビジョンについて教えて下さい。
例えば海外からのビジネス出張獲得に向け、大手外資系法人へのアプローチも三井不動産グループの顧客ネットワークを最大限活用して行なっています。
また、4月1日よりスタートとなる「MGH Rewards Club」およびコンシェルジュ機能搭載スマートフォンアプリなど、CRMの面でも新たな取り組みを開始し、リピーターの拡大に注力していきます。
一方で、従来から大切にしてきた、お客さまに快適にお過ごしいただくためのホスピタリティを愚直に磨き続けるとともに、顕在化していないニーズを掘り起こし、商品化していく「柔軟性とスピード感」もさらにレベルアップさせたいと思っています。
弊社は間もなく40周年を迎えますが、これまでの歩みと同様に、この先もお客さまの信頼を獲得し、スタッフとともに成長を続けながら、100 年先も輝いている企業でありたいと思います。