今後、少しずつながらも確実にインバウンド需要は回復をしていく。まず最初に動き出すのは、日本に来なければならない人たちであり、どうしても海外旅行に行きたい、日本に行きたいと考え、それができる人たちであろう。そうした需要を取り込み、支持を得るためにも、ホテルやレストランはこれまで以上にホスピタリティーのストライクゾーンを広げておかなければならない。
昔から、私はよく国内のゲストは外国人のゲストと比較して「ストライクゾーンが狭い」という表現を使っている。すべてのゲストではないにしても、多くのゲストがホテルやレストランに対する期待値の幅が狭く、要求もイレギュラーなものが少ない。そのため、海外のホテルやレストランと比較して、スタッフが鍛えられないのだ。
2021年4月2日号 FROM THE PUBLISHER 太田 進
FROM THE PUBLISHER 太田 進 ホスピタリティーのストライクゾーン
【月刊HOTERES 2021年04月号】
2021年03月31日(水)