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2021年4月2日号 トップインタビュー (株)ブライド・トゥー・ビー 代表取締役 伊藤 誠英 氏

トップインタビュー (株)ブライド・トゥー・ビー 代表取締役 伊藤 誠英 氏

【月刊HOTERES 2021年04月号】
2021年03月31日(水)
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全国制覇目指し動き出したカヌレ販売

--- 個々の担当プランナー任せにしなかったことが結果を導いたのですね。ところで、新たにカヌレの販売を開始されたと聞きました。

 婚礼件数が減少する中、悩みましたが何とか黒字化しなくてはならないと思い、始めた一つがフランスの伝統的なお菓子として知られているカヌレの路上販売でした。前年に立ち上げたスイーツ研究所で作り上げたカヌレを2020 年4 月20 日から関東のスーパーで販売する予定が1 カ月遅れたのです。そこでやってみるかという軽い気持ちで5 月7 日に知人の店舗前の駐車場を借りて販売を開始しました。そこから弊社の想いに共感してくださったさまざまな方のご厚意で販売場所を無料でお借りし、販売を拡大していきました。当初の販売目標は200 個でしたが、スタッフの笑顔とパワーで出店カ所も増え、最高で一日1780 個も販売することができたのです。

 その後、スーパーやKIOSK さんから卸のお話をいただくようになり、今は『全国制覇』を目標に、全メンバーによる電話営業を行なっています。2021 年1 月にスタートした電話営業が成果を出し、取引先は40 社を超え、34 都道府県での販売をスタートすることができました。当初は6000 万円を目標にしていましたが、今は目標売り上げ1 億2000 万円に上方修正を行ない、目標達成に向け、一丸となり取り組んでいます。例年のウエディング施設の平均売り上げは12 億円、今期は10 億円弱となりますので、ウエディングで落ち込んだ数字をカヌレ卸販売でカバーできる状況になったのです。コロナがなければ見いだせなかったカヌレという新しい道が開かれたとともに、小売流通のルートを築けたことでさまざまな商材を流通販売できる道を見出せました。

 

「至福のカヌレとアイス」のテイクアウト専門店開業

--- テイクアウト専門の店舗も開業されました。

 老若男女が集まる名古屋市の大須に「至福のカヌレとアイス」のテイクアウト専門店を開業しました。これまではウェディング施設内のキッチンでカヌレを製造していましたが、結婚式が戻って来る中、どこかに製造できる場所を確保しなければならないということで物件探しをしていました。偶然にとても良い物件に出会うことができたのです。カヌレに引き続き私たちが手がける商材のアイスは食品添加物をほとんど使用しないものです。これから夏に向けてはアイスの需要が高まると思います。アイスにおいても4 月より本格的にスーパーへの卸を行なっていく予定です。

 またテイクアウト専門の店頭では商品を購入いただいたお客さまが寄付先を選んで支援できる社会貢献のプロジェクトも行なっています。ワクチン寄付や途上国の学校給食支援など5 項目あり、カヌレ、アイスともに1 つ購入につき3 円の寄付を行なうというものです。この取り組みが注目され新聞社やテレビ局など、多数、取材いただけるようになりました。

--- 社会貢献にもつながるお店づくりは世界の困りごとへの気づきにもつながります。最後に今後の展開をお聞かせください。

 今後も「明るく、楽しく、元気よく」「当たり前のことを、バカにせず、バカになって、ちゃんとやる」の徹底と、コロナ以前に計画していたアメリカ本土への飲食店の出店など、中断を余儀なくされた計画をすべて取り戻していきたいと思います。

 

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