システムや自動チェックイン機など独自で先進的な仕組みを開発
---また、御社はパートナー企業と独自の自動チェックイン機を開発したり、アプリでの事前チェックインによって「体感1秒」でルームキーを発行できる機器の開発など、IT 含めた主に予約まわりへの投資も積極的です。
弊社ではお客さまのニーズに合ったものを業界内でも先んじて開発に取り組み、パートナー企業との共同開発によってそれを生み出す取り組みをコロナ以前より取り組んでいます。例えば海外OTA 含む全予約チャネルに対応した自動チェックイン機の開発は2015 年頃から取り組み、2016 年に完成させ、今では多くのアパホテルで導入しています。
また、アプリで事前チェックインをすれば自動チェックイン機を使わなくてもQRコードをかざすだけで1 秒でルームキーを発行するシステム「アプリチェックイン専用機」もコロナ以前から開発に取り組んでいました。目的は、ホテル業界では当たり前になってしまっている混雑時のチェックイン時にお客さまをお待たせすること、並ばせてしまうことをどのように解消できるかというものでした。それが、結果としてコロナ禍における非接触のニーズとも合致していたというものです。
また、そうした利便性をご活用いただくためにアパホテルの会員になっていただくこと、アプリをダウンロードしていただくことはチェーンとしての基盤強化にもつながっています。
ちなみにですが、1984 年に開業したアパホテルの第一号ホテルでも実は業界初となる自動チェックイン機を採用したのですよ。そうした精神は、今も変わっていません。
---ほかにも、御社はエクスプレスチェックアウトを、ただお客さまに箱に入れてもらうのではなく、システム連動したエクスプレスチェックアウトポストを開発し、PMS 連携によってチェックアウト部屋を即時に把握でき効率的な清掃実施につなげるなどしています。一方で自社開発ではなく、自動チェックイン機などすでにあるものを自社用にカスタマイズするという考え方もできるのではないでしょうか?
これまでさまざまな可能性を模索してきましたが、自社開発でないと既存の仕組みにホテルのオペレーションを合わせなければならなくなるなど、結果としてお客さまの利便性も含めてあきらめざるを得なくなる部分がありました。すでにアパホテルは国内だけでも623 ホテルのネットワーク(建築・設計中、パートナーホテルを含む)を持っています。お客さまの満足度、収益性など総合的に考えれば、最終的に自社で開発することがもっとも良い手段なのです。