技能の横展開こそ、新たな商品開発となる
1カ月前くらいの朝日新聞に「ドライブスルーお化け屋敷」が取り上げられていた。怖がらせ隊(ホラーの俳優専門の事務所)が主催しているものだ。内容は、車で倉庫に入り、クラクションを3回ならすとショーが始まる、20分間で8000円のアトラクションだ。映画撮影の中断やお化け屋敷がクローズの中、三密を回避して誕生したのが「ドライブスルーお化け屋敷」である。
その着想に関して、ずっと気になっていた。怖がらせ隊のホームページを定期的にチェックしていたら、当初の予定講演は完売となり追加公演を企画しているとの記載があった。自社集客には、おそらく慣れていない会社だっただろうに、素晴らしい成果を上げたと私は思った。それに、いま何をすればよいのかを悩んでいる人たちにとって、大きな後押しになる出来事だとも思う。
Profile
岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)
1971 年生まれ。亜細亜大学卒。(株)船井総合研究所を経て、2004 年(株)スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)、『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など
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