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HOTERESアンケート

アンケート結果レポート「夏の旅行意欲に関するアンケート」

2020年07月06日(月)
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新型コロナウィルス(以下「コロナ」)の影響で多くの宿泊施設が深刻な影響を受ける中、6月19日の県をまたいだ移動の緩和をきっかけに旅行需要の復興が期待されています。その中でも特に宿泊施設が期待を寄せるのが、「Go To キャンペーン」を追い風とした夏以降の需要の急上昇でしょう。
しかし、世間のコロナに対する警戒心は強く、どこまで需要が回復するかは未知数です。そこでHOTERESでは直近の7月〜9月の夏季およびそれ以降の消費者の心理について、6月24日より1週間にわたりこの夏の旅行意欲に関するアンケートを実施し、2065名の方よりご回答をいただきました。ご回答および拡散にご協力をいただきました皆さまに御礼申し上げます。
(岩本 大輝)

 
「普段旅行をする人」をターゲットに、
コロナが旅行に与える影響をリサーチ
 

本アンケートでは、第一のスクリーニング要素として回答者が出張、観光それぞれ、もしくは両方の宿泊を伴う旅行を昨年、一昨年と連続行なったかという質問により、恒常的に宿泊を伴う旅行経験がある人が、今回のコロナの影響を受けてどのように今後の旅行の計画を考えているかということを把握することを目的としました。
 
全回答者2065名のうち「『出張』と『観光』それぞれで宿泊を伴う旅行をした。」と答えた人が最も多く1076名52.11%。そのほか「『出張』でのみ宿泊を伴う旅行をした」と答えた人が113名5.47%、「『観光』でのみ宿泊を伴う旅行をした」と答えた人が736名35.64%、「していない」と答えた人は140名6.78%となりました。
 
 
■ 昨年、一昨年と連続で1泊以上の宿泊を伴う旅行をしましたか?

 
【出張に関するの旅行意欲】
「出張はどう変化するか?」
コロナの影響で出張は大きく減少が予想される

 
まず、冒頭の質問で「『出張』と『観光』それぞれで宿泊を伴う旅行をした。」と「『出張』でのみ宿泊を伴う旅行をした」と答えた人に「今年の7月〜9月の出張は、コロナ対策のための会社の規定などで実施に制約がありますか?」という質問をしました。その結果、『現状禁止』が221名19.45%、「制約はあるが出張は可能」が479名42.17%、「制約はない」が297名26.14%、「社内で検討中orわからない」が139名12.24%と、出張禁止やその他制約はあり、従来どおりとは行かない現状、一方で出張自体が全くできないわけではない状況が見えてきました。
 
 
■​ 今年の7月〜9月の出張は、コロナ対策のための会社の規定などで実施に制約がありますか?


しかし、出張の先行きはかなり厳しいと予測されるデータも得られました。
「今後(夏以降)、これまでと比較して出張回数はどう変化しそうだとお考えですか?」という質問に対して、「今後当面出張はなくなる」が268名23.59%、「5割以上減る」が313名27.55%と、この二つだけで過半数となっています。そのほか、「2割〜5割減る」が237名20.86%、「〜2割減る」が136名11.97%、「変わらない」が138名12.15%、「増える」が44名3.87%となっています。
 
 
■ ​今後(夏以降)、これまでと比較して出張回数はどう変化しそうだとお考えですか?

 
 
【観光旅行の旅行意欲】
観光旅行で「コロナを理由として旅行をしない」は15.01%

 
続いて、冒頭の質問で「『出張』と『観光』それぞれで宿泊を伴う旅行をした。」と「『観光』でのみ宿泊を伴う旅行をした」と答えた人へのアンケート結果に移ります。「今年の7月〜9月の旅行の見込みについて教えて下さい」の質問に対しては、泊数はさまざまですが、1泊以上の旅行をする予定のある人は合計57.33%と半数を超えました。また、「Go Toキャンペーンの内容次第で考えたいと思っている」という回答も148名8.58%あり、それも加えると65.91%が程度の差こそあれ旅行に対してポジティブであることが分かります。しかし一方で、「コロナを理由として旅行をしない」と答えた人が259名15.01%と、やはり影響を受けているのも事実。詳細はグラフと表をご覧ください。
 
 
■ 今年の7月〜9月の旅行の見込みについて教えて下さい。

 
また、「今後(夏以降)、これまでと比較してあなたご自身の旅行回数はどう変化しそうだとお考えですか?」においては、やはりコロナの影響を受けていることが分かりました。
「増える」が77人4.46%、「変わらない」が641名37.16%と計41.62%いるものの、「〜2割減る」が238名13.80%、「2割〜5割減る」が295名17.10%、「5割以上減る」が272名15.77%と46.67%が程度の差こそあれ今後の旅行回数は減少すると回答。さらに、「今後当面は旅行をしない」という回答が202名11.71%あり、合計すると58.38%と例年旅行をする人であっても半数以上が今後の旅行回数が減るもしくは旅行をしないと答えています。
  
 
■ 今後(夏以降)、これまでと比較してあなたご自身の旅行回数はどう変化しそうだとお考えですか?


【参考およびアンケート概要】
以下は、今回のアンケートから分かった年齢、収入、また、仕事でのホテルや旅行業界関係の有無による今後の観光旅行に対する意欲の差と、アンケートにお答えをいただきました方の基本情報です。

比較を通じ、「今後観光の旅行が増える、もしくは変わらない」と答えた方は、宿泊・旅行業界に関わる方が46.5%、業界外の方は39.2%と、やはり宿泊や旅行業界に関わる方はその他の方と比較して観光旅行に対してポジティブである点、が分かるほか、年齢による観光旅行への意欲は分かりやすい傾向はないものの、年収501万円〜700万円の方が「今後観光の旅行が増える、もしくは変わらない」と答えた割合が44.9%と最も多く、以降、年収が上がるにつれて旅行意欲は減退していることが分かりました。
 
また、冒頭で申し上げたとおり、旅行習慣のある方を主対象としたアンケートであることが主要因であると考えられますが、回答者の年収構成が国税庁が公表している民間給与実態統計調査とは大きく異なる結果となりました。


■ 回答者属性による比較


宿泊/旅行業界所属の有無



年齢層における比較



年収による比較



アンケート回答者属性


年齢層


性別


年収


■アンケート概要
調査期間:2020年6月24日〜6月30日
調査対象:インターネット利用者。サーベイモンキーを利用。
調査手法:SNSを中心に情報を発信しアンケート収集ツールにより収集
有効回答数:2065

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