米国サータ 国際部最高責任者
ルイス・ペイジ氏
〈プロフィール〉1962 年生まれ。
スクラントン大学(米国 ペンシルべニア州)卒。
アメリカを代表するマットレスブランド「Serta」(サータ)は、2011 年~2014 年、全米売り上げNo.1 シェアを獲得。一般的なマーケットのみならず、ホテル業界においてもNo.1 の実績を誇り、一流ホテルを含む数多くのホテルに採用されている。7月、1979 年よりライセンシー契約を結ぶドリームベッド(株「)広島ショールーム」(本社:広島市西区) に、サータ社国際部最高責任者、ルイス・ペイジ氏が来社。サータの製品作りへのこだわり、今後の課題、抱負などについて話を聞いた。
眠りを妨げる五つの問題をクリアして、質の高い寝心地を実現
サータ社は、ベッドマットレス業界において、4年連続で全米売り上げNo.1 の称号を獲得しています。その理由の一つとして、1931 年の設立以来、「顧客の皆さまと成長する」というサータの理念のもと、高品質な製品の提供、技術・生産手段の革新的な改良など、カスタマーに対して最善の手立てをほどこしてきたことがあげられると思います。私たちは、高品質な製品を多くの方にお届けするにあたって、快眠を妨げる要素を徹底的にリサーチしました。そして導き出されたのは、①寝返りにより、良い眠りが妨げられる、②目覚めたときに、背中の痛み、あるいはコリがある、③眠る時に暑すぎる、あるいは寒すぎる、④パートナーが動いて、眠りを妨げられる、⑤マットレスの真ん中あたり、あるいは端がヘタリ、安心して眠れないという五つの問題でした。これらを解決するために、①は寝姿勢の圧力ポイント( 体のあたる部分) が減少して快適性を高めるコンフォートライト層、②は体全体にわたってサポートしながら背骨がまっすぐになるようにサポートするカスタム・サポート・システム、③は熱と湿気を制御する素材などを採用することで眠りに適した温度になるクール・バランステクノロジー、④はパートナーの動きの影響を最小限にするトゥルー・センス・デザイン、⑤は耐久性を強化したコンフォートラスト構造を採用。質の高い眠りをかなえる製品を次々と展開しています。
現在、私どものベッドマットレスを採用していただいているホテルのゲストカードを確認させていただくと、「とてもいい眠りを得られた」というコメントが多く書かれており、寝心地のよさを実感していただいていることに大変うれしく思っております。一方、サータが支持されるのは寝心地だけではありません。製品に炎をシャットアウトする難燃素材を主原料とした「ファイヤーブロッカー」を標準装備していることも大きな要因でしょう。米国サータの研究室には、線材、フォーム、綿、…といった、ベッドマットレスを構成する素材を知り尽くしたそれぞれの専門家が常駐し、最新の設備を使って、連日さまざまな角度から実験を重ねています。2005 年には、アメリカ・カリフォルニア州にて規制されたマットレスの火災に対する安全性基準【防災基準/ CFR-1633】をクリアしました。寝室火災に対する安全性を配慮していることも、お客さまからサータへの信頼への大きな要因になっていると考えます。