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2020年5月22日号 トップインタビュー The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu (ザ・ホテル青龍 京都清水)総支配人 広瀬 康則 氏

トップインタビュー The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu (ザ・ホテル青龍 京都清水)総支配人 広瀬 康則 氏

【月刊HOTERES 2020年05月号】
2020年05月20日(水)
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人気店をテナントに構え次世代に次ぐ魅力を再構築

---「ブノワ」の京都店と地元で人気のバーがテナント入店しています。

世界的に知られるフレンチの重鎮、アラン・デュカス氏が設立したデュカス・パリ監修のレストラン「ブノワ京都」と、京都を代表する名バーテンダー・西田稔氏プロデュースのバー「K36」が同時にオープンしたということで、話題性としては非常に大きいですね。「ブノワ京都」は海外のお客さまに、「K36」は地元のお客さまにと、国内外にアピールできる存在感は抜群です。特に「ブノワ」は、京都初出店ということでも注目を集めています。また「K36」のルーフトップカウンターは、市街から東山三十六峰まで見渡せる 360℃のパノラマで、京都市内でも屈指のロケーションと言えます。もちろん、ホテルと連携したプランやイベント、相互送客にも今後、力を入れていきたいと思っています。

---今回はマネジメントコントラクト(MC)案件とのことですが。

「ザ・ホテル青龍京都清水」は、NTT都市開発が、京都市から土地を賃借し、建物の譲渡を受けて開発・経営し、プリンスホテルが運営受託する形で開業しました。開発過程においては、お客さまの安心・安全と運用面、機能面での助言をさせていただき、プリンスホテルブランドのサービススタンダードを適用しています。

またプリンスホテルとしては、48室というスモールラグジュアリーホテルを運営するのも初。グループの中では、「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」「ザ・プリンスさくらタワー東京」といった、ラグジュアリーホテルと並ぶ位置づけで運営していくことになります。集客でもプリンスホテルグループのセールスプラットフォームを活用し、海外についてはヨーロッパ、北米をターゲットの中心に考えています。世界8カ所にあるプリンスホテル海外オフィスに加えて、今回はステイウェル・ホールディングスとの相互送客の活用も始めています。

平時であれば、初年度の目標として稼働率約 70%の想定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大と開業時期が重なったこともあり、まずは国内におけるホテルの知名度アップが求められます。プリンスホテルグループとの連携という強みを最大限に生かして、今後いかにブランドを浸透、確立していくかが大きな課題です。

---以前、小山社長のインタビュー時にもありましたが、MC案件は積極的に展開したいとのお話でした。今後の展開について教えてください。

プリンスホテルグループとしては、2017年ステイウェル・ホールディングスの子会社化や、「ザ・プリンスアカトキ ロンドン」の開業をはじめ、 “世界のプリンスホテル ”を目指す中で、MCを成長戦略の一つとして考えています。それだけに、このホテルは今後の展開において重要な存在です。新型コロナウイルスの影響により、レセプションや内覧会ができず静かな開業となりましたが、逆に地域の方をゆっくりとご案内できますし、宿泊のお客さまにもよりていねいな対応を心掛けて、リピーターや顧客開発につなげるチャンスだと考えています。

今回はプリンスホテルとして初の試みが多く、ゼロから創り上げていく過程にはさまざまなチャレンジが必要です。こういう時期だからこそ、このユニークなホテルの魅力を伝える助走期間ととらえ、腰をすえてじっくりと、新しいブランドとして育てていきたいと思っています。
※取材時 2020年 4月上旬

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