別府市民総出で、地域飲食店をサポート
新型コロナ関連ニュースの第七回は、林田研二が地方の取り組みをご紹介します。レトロな町並みと別府地獄めぐりので有名な大分県別府市。温泉好きならだれでも知っている街である。かつては「東洋のナポリ」と言われ、近年ますますインバウンド客にも人気が高いエリアだ。
静岡の伊東市に3年、山梨県の富士河口湖町に6年住んだ経験があり、ここ最近2年近くは大分県の方々とお仕事をご一緒する機会が増えてきた。現在の大変な社会情勢ではあるが、この危機を乗り越え日本の観光が復活するときが必ず来る。キーワードは「地方」だ。私たちは日本いながら「地方」の魅力を知っているようで実は知らない。
それ以前に、地域に住む人たちが食も含めてその地域の魅力を知っているということは、最終的に日本の観光の強さを、今以上に世界にアピールできる大きな原動力になる。しかしながら、地域によって力の入れようが異なるのも事実だ。わたくしの知っている限り、大分県は別府市に限らず大きな観光資源(温泉)に大きく依存していない。コロナウイルス発生前でも、有名な「プレミアムフロイデ―」PR施策もそうだし、インバウンド対策も県が主体となり早くからヨーロッパへ目を向けていた。県庁のとある部署では、年間で300社以上ものホテル旅館を含めた中小企業の課題をヒアリングしている。
地方には地方の魅力があり、そこにはいろいろな宿泊施設があり、いろいろな食があり、それを提供する人、体験する人、それを官公庁も含めて多くのサポートする方々がいる。すでにご存じのかたもいらっしゃると思うが、別府市産業連携・協働プラットドーム「B biz LINK(ビービズ・リンク)」が3月18日から始めた独自企画を紹介する。
#別府エール飯
新型コロナウイルス感染症対策として政府は、不要不急の外出を控えるほか、多数が近距離で接触する宴会・会議・食事会などの自粛も継続要請してる。「お客さまに来てほしくても、お店に呼べない飲食店」と「あの店の料理が食べたい、助けてあげたいけれど、いけない別府市民」をSNSでつなぎ、テイクアウトムーブメントを起こしている。
この動きは全国各地に広がっており、知っているだけでも、福岡、名古屋、京都、静岡、神戸、栃木県など・・ちなみに大分県では、「恩返し編」として(株)テレビ大分による「桜プロジェクト」が始動中である。
お客様の流れ
飲食店の流れ