新型コロナウィルスの収束が見えない中、人々の不特定多数の場所に宿泊すること対する不安は広がっている。大手グローバルチェーンなどはそうした対応、また、近い将来、さらには中長期的な集客も含めた狙いも視含め、続々とゲストの安心・安全を目的とした取り組みを始めている。
各社も、このゲスト及びスタッフの安全確保に向けた自社の努力をしっかりと伝えること、それを機に改めて見つめ直すことで、営業中のホテルであればわずかながらも集客に貢献するかもしれない。
世界最大手のマリオット・インターナショナルおよびヒルトンは社内だけでなく外部の医師や博士など内外双方のプロフェッショナルの力を活かし、ウィルス拡散防止など、ホテルのゲストだけでなくスタッフの安全確保を目的とした新しい取り組みを行なう。
マリオット・インターナショナルはより高い衛生水準を促進すべくグローバル・クリーンリネス・カウンシルを設立。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000538.000011305.html
ヒルトン:ホテルの衛生基準を新たに策定~RB 社、メイヨー・クリニックの協力でチェックインからチェックアウトまで高度な衛生環境を提供~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000033161.html
同じく大手のアコーは他社とは違った切り口だが、幅広い産業での試験、検査、認証などを行なうビューローベリタスをパートナーにホテルやレストランがビジネスを再開するための衛生基準認証を行なうと発表している。
アコー:ビューローベリタスをパートナーにビジネス再開をサポートする衛生対策の認証ラベルを公表(英語サイト)
https://press.accor.com/accor-and-bureau-veritas-launch-a-label-based-on-sanitary-measures-to-support-the-return-to-business-in-the-hospitality-and-restaurant-industry/?lang=en
また、国内では星野リゾートが「衛生管理」と「3蜜回避」の徹底と題し、同社の取り組みを公表している。
星野リゾートの新型コロナウイルス感染予防策について ~「衛生管理」と「3密回避」の徹底~
https://www.hoshinoresorts.com/information/release/2020/04/88165.html
特に、国内の星野リゾートの取り組みは別段特別なものではないものがほとんどだ。そうした企業の努力を正しく公表することでゲストの安心感を促し、最終的には集客につながるとも言える。休業中の施設は別として、営業中であれば少しでも多くのゲストを迎えたいもの。こうした小さな努力も必要と言えるだろう。(レポート:岩本 大輝)