6 人の決勝出場選手。左から、米田氏、戸枝氏、石井氏、兵頭氏、杉本氏、土谷氏
“料理人にとって最も栄誉あるコンクール” の一つとして、世界のトップシェフたちがフランス料理の技と美味を競い合う「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」。その2021 年度本戦に向け、10月14日、大阪・阿倍野の辻調理師専門学校で日本代表選考会が行なわれた。ここでは、大会の概要と、激戦を制したシェフの本戦への意気込みなどをレポートする。
2年に一度仏、リヨンで開催される「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」。毎回、世界各国から選出された気鋭のシェフたちが生み出すメニューには、技術と創造力、アイデンティティーが凝縮され、仏料理の新たな可能性が生まれる。まさに「美食のワールドカップ」だ。これに先立ち8 月、日本では東西2 回に分けて準決勝が行なわれ、書類審査を通過した選手たちが「マイクロハーブ((株)村上農園提供)」を課題食材に「野菜と魚介のガトー仕立て」を作成。激闘の結果、「オテル・グレージュ」兵頭賢馬氏、「京都ホテルオークラ」土谷真敬氏、「レストラン ラ・フィネス」杉本敬三氏、「レストラン モノリス」石井剛氏の4 人が決勝への切符を手にした。さらに前大会からのシードとして「Restaurant TOEDA」戸枝忠孝氏、「リーガロイヤルホテル小倉」米田武史氏を加えた6 人で決勝が争われることとなった。