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岡村 衡一郎  サービス・イノベーション-Part2 現場と本部が一体で進めるイノベーション

146 全員活躍職場の源泉

【月刊HOTERES 2019年09月号】
2019年09月05日(木)
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変化に追われるリーダーのための実践的イノベーションメソッドとして、ホテル業の事例にとどまらず、多く企業変革の現場から生まれた「チェンジング・メソッド」として紹介していた 48種。その Part 2としてお届けする。

Profile
岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)

1971 年生まれ。亜細亜大学卒。㈱船井総合研究所を経て、2004 年㈱スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など

目指すものを変えれば職場が変わる。広島県の宮島にある旅館・菊乃家は、目指すものを変えて、スタッフのワクワクを倍増させている手本と言えるだろう。彼らは、客数や客単価、稼働率を追い求めない。目標とするものは、会社の内側にある業績指標ではない。旅館の外側で起こる変化に焦点をあてている。

 彼らの現在の目標は、目と鼻に先にある商店街を歩く人が増えることである。菊乃家が宿泊される方々以外にとっての魅力を提供できるようになれれば、商店街を歩いてくる人が増えるはずだ。今ある商店の良い所を私たちが一緒になって伸ばせる存在になれれば、宮島内で人が集まっている商店街に負けないくらいのものになる。菊乃家は、外側で起こる変化をモノサシにしている。

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