(株)ジェイアール東海ホテルズ 常務取締役
名古屋マリオットアソシアホテル 総支配人
松任 徹治 氏
Mr. Tetsuji Matsuto
1980 年 全日空エンタプライズ㈱入社 、81 年大阪・東京全日空ホテル開業準備室企画・ハード担当、94 年東京全日空ホテル人事課長、97 年全日空エンタプライズ㈱ 国内事業部開発課長、99 年ジェイアール東海ホテル・名古屋マリオットアソシアホテル開業準備室担当部長、2001 年㈱ジェイアール東海ホテルズ入社・経営管理部担当部長、02 年ホテルアソシア豊橋 総支配人、07 年㈱ジェイアール東海ホテルズ 取締役・名古屋マリオットアソシアホテル企画販売部長、09 年同ホテル副総支配人、16 年同ホテル総支配人、17 年㈱ジェイアール東海ホテルズ常務取締役。
■来年、開業20 周年を迎えます。近年の業績をお聞かせください。
東海地区初のマリオットブランドのホテルとして2000 年に開業しました。02 年には日韓サッカーのワールドカップが、今年はラグビーのワールドカップが日本で開催されます。
また、20 年の東京オリンピック・パラリンピック、25年大阪・関西万博などの国際イベントを控える中、海外のお客さまが名古屋を訪れる機会も増えていきます。今春完了した「コンシェルジュラウンジ」のリノベーションもそうですが、ホテルのグレードをさらに引き上げて「国際都市名古屋の玄関口」にふさわしいホテルとして拡充して参りたいと思っています。
近年のご利用層で見ると、2016 年以降、アジアからのお客さまが20%を占めるようになりました。翌年の「レゴランドR ジャパンリゾート」オープンを機に、中国人の若いファミリー層、特に上海からのお客さまが多いように感じられます。これまで50%を占めていた欧米人がやや減少。それに伴い同カテゴリ―ではビジネス利用も減少しています。好調な産業は自動車と航空機・半導体で、世界中からエンジニアが訪れる際にご宿泊いただいております。
またトヨタ自動車からの送客では、世界各国の販売部門からの、インセンティブ旅行や研修利用が多く、その中でも「マリオットボンヴォイ」会員の割合が高いです。今後モバイルチェックインが進めば、さらにユーザーは拡大すると見ています。
また17 年4月に開業した「名古屋JRゲートタワーホテル」(運営:㈱ジェイアール東海ホテルズ)は自動精算機を積極導入するなどスマートなフロント業務が奏功したのか、開業時より予想をはるかに上回る稼働・ADR で推移しています。現在も順調に推移していますが、ここに来て、スマートかつスタイリッシュなホテルへの需要の高さを実感しました。運営会社が一緒ですので、スタッフの相互交流を図るなど、それぞれの良さを体感し、切磋琢磨しているところです。
名古屋マリオットアソシアホテルの17年の平均稼働率は80.9%、宿泊者総人数は対前年比100.2%、18 年では83.0%、同対前年比101.9% で、こちらも順調に推移しています。
またブライダルについては、ここ3 ~4 年不調だったことから、一昨年より営業改革を行ないました。おかげさまで成約件数は100 件強増、現在では年間約500 件で推移しています。多様化するブライダル市場を受け、ビジュアルでの訴求力を強化。ホームページをプロモーションツールに見立てて、潜在需要の掘り起こしを図っています。