「最高の旅体験を通して、女性たちをパワフルに!!」をモットーに、ミレニアル世代の女性に海外旅行をより気軽に楽しんでもらうための情報サービスを提供するバリーズ株式会社(東京都港区)。
設立から5 年目を迎えたスタートアップ企業だが、さまざまな切り口から新たな事業を次々と生み出していく同社の企業姿勢には、各界の大手企業も熱い視線を寄せている。代表取締役の野々村菜美氏に事業の特色や今後のビジョンなどを聞いた。
野々村 菜美
Nami Nonomura
バリーズ株式会社 代表取締役CEO
〈Profile〉地元福岡の大手百貨店に入社後、化粧品コーナー販売員として従事。店舗でのBtoC ビジネスにおける営業企画、販売促進、MD 計画などの業務を経験する。その後、上京しランジェリーブランド「ピーチ・ジョン」に入社。商品企画部にてコスメブランドの立ち上げに従事。オリジナル商品開発、買い付け、カタログの紙面構成・エディトリアル全般を担当。趣味である旅行領域にビジネスシーズを見出し、2014 年10 月【旅MUSE】を事業化するべく独立。実体験を元にした信頼性の高い情報と魅力的な写真で、多くの旅行好き女性から支持されるメディアへと成長させる。現在は、各国政府観光局、航空会社、ホテルなどのプロモーションに携わり、日本女性のアウトバウンド促進のため日々邁進している。
◆ 2017 年7 月に著書『MY TRAVEL RECIPE』を光文社より出版。
* 旅MUSE https://tabi-muse.com/
* 旅MUSE Instagram https://www.instagram.com/tabimuse/
* ソーシャルポート https://www.socialport.jp/
「旅MUSE」を起点に、女性旅を
促進するプラットフォーム作りを目指す
▶起業の経緯をお聞かせください。
私は前職のランジェリーブランドで商品企画の仕事をしていました。
その会社は誰もが海外旅行が大好きで、私も魅力を知りました。ただ、海外旅行情報を検索すると、誰が書いているのか良くわからない記事が多いのが気になっていました。
そのときに、現地に詳しい女性たちが集い、情報を発信する海外旅行メディアがあれば、すごく楽だと思ったのです。周囲の反応も良く、2014 年に一人で起業しました。
▶「旅MUSE」とはどのような事業ですか。
「“ヒト”や“コト”を軸とした新しい旅スタイルの提案」をコンセプトに掲げる、海外旅行専門の女性向けWEB マガジンです。われわれが、ミューズと呼んでいる、選ばれた女性しか記事を執筆できないのが特徴です。
発信力の高さ、インフルエンス力はもちろん、クリエイティブなセンス、自分の旅を発信したいという熱い思いを持ったさまざまなミューズが、自分の旅行をコンテンツとして発信するプラットフォームといえます。
人気があるコンテンツは、エリアとしてはハワイ、韓国、台湾などです。加えて、旅MUSE の読者は7 割がOLの方々なので、週末を使って行けるとか、有休休暇を使って気軽に行けるディスティネーション特集も人気です。