㈱タップ
経営企画本部 業務管理部
林 武司
情報セキュリティへの取り組みの必要性
情報技術がホテル企業とホテル利用者の経験を大きく変革しています。スマートフォンに代表されるモバイルデバイスを通じホテルと利用者との結びつきがより強く、多面的になっており、SNS やモバイルアプリ、ビックデータを活用したデジタルマーケティング、AIを用いた分析や顧客応対など情報技術の導入の成否がホテル経営を左右するとまで思われる状況です。
従来も、ホテル企業において情報システムは幅広く活用されてきており、予約管理、滞在管理、会計管理といった企業内部の情報処理のみならず、お客さまからの予約をインターネットで受け付けたり、旅行代理店や資材納入協力会社との間のデータのやり取りをオンラインで実施したりするなどの企業外部との情報処理まで、ほとんどの業務が情報システムを活用して行なわれています。
このように情報技術は便利なものですが、一方で、重要な情報が外部に漏れてしまったり、急に仕組みが使えなくなってしまったりするなどのセキュリティ事故が多数報告されています。お客さまの個人情報やクレジットカード情報などが漏洩する事故が大きくメディアで報道されるなど、社会的関心も高まっています。
法的側面においても、マイナンバー法の施行、個人情報保護法の改正等に伴い責任が拡大し、情報セキュリティへの取り組みは優先課題となっています。