さくらんぼ祭り、花笠祭り
山形県の夏は、二つのお祭りで大いに賑わう。
6 月23 日から27 日にはさくらんぼ祭りがあり、8 月には花笠祭りがある。さくらんぼは山形県が生産日本一で、76%のシェアで日本一を誇るところから行なわれ、「種とばし」や「流しさくらんぼ」などの催しが微笑ましく行なわれる。8 月の花笠祭りは、山形県で行なわれるイベントの最高行事で、県内外から100 万人が集まる。この祭りの中心になる「花笠音頭」と呼ばれる踊りは、大正中期に尾花沢の土木作業にあたって歌われた土突き歌が起源とされ、100 年以上の伝統がある。山形県の観光入込客数は、2018 年で450 万人と推計されているが、その中で約100 万人が花笠祭りによって占められ、文字通り山形県の「花形」であり東北の中でも代表的な華やかな踊りのお祭りである。
第1 次産業比率が高い
山形県の面積は9323.2㎢で全国9 位と、青森県より小さく、鹿児島県より大きい。人口は110.0 万人で全国36 位。富山県より大きく、宮崎県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は11.8%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は56.1%、65 歳以上の老年人口は32.1%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は2.9 兆円で全国36 位。一人当たり所得は258.9 万円であり、全国で新潟県に次いで32 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は3.4%、第2 次産業は25.7%、第3 次産業は69.9%で、全国平均と比べると第1 次産業比率が高い。工業出荷額は2.7 兆円で全国30 位、人口当たりは239.5 万円で全国23 位となっている。
ホテル数は全国平均を下回る
飲食店数は14 年で5741 店。内訳をみると、食堂・レストランが702 店で12.2%、専門料理店が1580 店で27.5%を占める。その中で多いのは中華料理店の702 店で6.5%を占める。次いで日本料理店が371 店の12.2%と続いている。そのほか、すし店が225 店(3.9%)、そば・うどん店が434 店(7.6%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1,225店(21.3%)、酒場・ビアホールは1,186 店(20.7%)と多く、両者で42.0%を占める。以上のほか喫茶店は262 店(4.6%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は116 店(2.0%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は489 店である。ホテル数は16 年で131 軒、客室数は8202 室で、2000 年からの伸び率をみると、ホテル数は全国の22.9%に対して当県は19.1%、客室数は全国の39.8%に対して当県は34.0%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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