㈱ブライド・トゥー・ビー
代表取締役 伊藤 誠英
〈PROFILE〉大学卒業後、さまざまな仕事を経て、28歳で株式会社ブライド・トゥー・ビーを設立。理念経営を掲げ、【企業文化で徹底的に勝負する】をモットーに、高い従業員満足度をサプライズな取り組みで実現。サービス業の当たり前を打破し、異色の独創的経営を続ける。
前回までの3 回の連載で、新入社員の育成には技術のトレーニングよりも、【心のトレーニングこそが大切】という考えをお伝えさせていただきました。今回は、弊社のメンターがどのようにして新入社員の心のトレーニングをしていくのかをより具体的にお伝えしたいと思います。
まずメンターがやらなければいけないことは、自分がトレーニングを担当する新入社員の情報を頭に入れることです。弊社では、採用するための選考で使った資料などを利用しています。例えば、性格診断テストから、【エネルギー量はどれくらいあるのか】、【ワークライフバランスはどうなのか】、【ストレス耐性は高いのか低いのか】などいろいろな情報を確認し、表面上はわかりづらい性格を把握するようにしています。また選考の過程で気になったことや注意点があれば合わせてしっかりと理解していきます。
基本的な情報を頭にいれたところで、心のトレーニングを担当する新入社員との信頼関係の構築をスタートしていきます。弊社ではメンターと新入社員は同じ仕事をしていないケース(例えばキッチンの新入社員のメンターをウェディングプランナーが務める)も多くなっていますが、朝一と帰社時にはメンターが新入社員にあいさつに行くようにしています。