蔵王・きつね村インバウンド人気
2018 年の宿泊旅行統計調査(観光庁)速報によると、外国人の延べ宿泊者数で、宮城県は38 万4000 人を記録し、対前年比45%の増加となった。
東北では青森県と並んで最も高い増加率となっている。同県観光課の見方では、全般的に外国人に喜ばれているのは、日本的な文化や歴史の体験であり、広くは七夕まつりや県内各地のお祭りがあり、もう一方では山や河、田や畑などの自然の景観や澄みきった空気や清い水などにふれる体験も、外国人の人気を集めている。
その中に、白石市にある「蔵王きつね村」も、この数年急に人気が出てきているという。
このきつね村には、養殖のきつねが250 頭飼育されており、うち100 頭が広く囲われた林の中に放牧されている。同時に直接抱っこ体験できるエリアがあり、外国人観光客を引き寄せている。このような「体験」が宮城県の外国人増加につながっているようだ。
県民所得全国14 位
宮城県の面積は7282.2㎢で全国16 位と、熊本県より小さく、岡山県より大きい。人口は229.2 万人で全国14 位。新潟県より多く、京都府より少ない。
年齢構成をみると、14 歳以下の幼年人口は12.4%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は60.7%、65 歳以上の老年人口は26.8%で、全国と比較すると生産年齢人口比率がやや高い。
県民分配所得は6.5 兆円で全国14位。一人当たり所得は280.7 万円であり、全国で長野県に次いで24 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は1.1%、第2 次産業は26.5%、第3 次産業は72.2%で、全国平均と比べると第2 次産業比率がやや高い。工業出荷額は4.1 兆円で全国24 位、人口当たりは178.8 万円で全国33 位となっている。
ホテル数は全国平均を上回る
飲食店数は14 年で9736 店。内訳をみると、食堂・レストランが1082 店で11.1%、専門料理店が3040 店で31.2%を占める。その中で多いのは日本料理店の785 店で8.1%を占める。次いでその他の専門料理店が774 店の7.9%と続いている。そのほか、すし店が483 店(5.0%)、そば・うどん店が469 店(4.8%)となっている。
また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1818 店(18.7%)、酒場・ビアホールは2057 店(21.1%)と多く、両者で39.8%を占める。以上のほか喫茶店は492 店(5.1%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は253 店(2.6%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は1106 店である。
ホテル数は16 年で262 軒、客室数は2 万2511 室で、2000 年からの伸び率をみると、ホテル数は全国の22.9%に対して当県は38.6%、客室数は全国の39.8%に対して当県は72.4%の伸びで、ともに平均を上回っている。
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