JR 浜松駅駅前にそびえたつ「オークラアクトシティホテル浜松」外観
「ニオイ問題の解決」はすべてのホテルが抱える永遠の課題の一つだ。
客室はもとより、エレベーターホール、廊下などお客さまが利用されるすべての空間でタバコ、香水、カビによるニオイがこもってしまうことはホテルのブランドイメージにネガティブに影響し、さらにレピュテーションマネージメントにおいても大きな影響を持つと言える。
それらの問題に対処すべく住友化学の技術力にHOTERES が長年取材を重ねてきたホテル業界の声を反映することで生まれた解決ツールが「airnote(エアノート)」だ。
「消す」+「香る」という二つの機能によりニオイ問題を解決する新発想が「airnote」を多くの宿泊施設が採用する理由だ。今回は浜松駅前に位置するオークラアクトシティホテル浜松に「airnote」についてお話を伺った。
エアノート 販売元:住化エンバイロメンタルサイエンス㈱
TEL:06・6223・7537 www.airnote-sc.com
高層ビルゆえに抱えていた悩み
浜松駅前に位置する「オークラアクトシティホテル浜松」(以下、「オークラ浜松」)。
地上45 階建ての高層ホテルは遠州灘を一望できる浜松でも人気のシティホテルだ。
近隣に産業都市が多いことから平日はビジネス利用のお客さまが多いが、近年は日本観光のゴールデンルート(※本件は東京・京都間を指す)にかかわることもありインバウンドによる観光利用も増えている。
そんな中、長年悩んできたのが喫煙可能な客室の臭い対策だ。
先述のように本ホテルは高層建築ゆえ、客室の窓は開閉ができないようになっている。
ゆえに禁煙の客室でも部屋の換気は意識的に取り組まなければならない問題だが、喫煙可能な客室においてはその何倍も手を施さなければならない。
以前はオゾン脱臭機やさまざまな消臭剤を試し、対策を施してきたがなかなかお客さまに満足いただける消臭効果を得ることは難しく、また一部屋当たりの消臭にかかる時間や清掃スタッフの負担などロスも多かった。
中で最も大きな課題だったのがカーテンにつく臭いだ。
それというのも「オークラ浜松」では重厚感のある厚手のカーテンを使用しているので一度クリーニングに出すと1 週間強、その部屋は売り止めになってしまう。
しかし、お客さまは喫煙される方でも客室に残る喫煙臭には敏感な方も多く、臭いの付きやすいカーテンのクリーニングは定期的に必要とされる。全客室322 のうち、50 室を喫煙可能な客室にしている「オークラ浜松」にとってカーテンの臭い問題は決して小さなものではなかった。
喫煙可能な客室。カーテンのみならず、ソファなどもこの客室で喫煙があったことを感じさせない状態を維持している