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第160回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術  これからの人材育成 

第160回「機器類こそお客様目線」

【月刊HOTERES 2019年02月号】
2019年02月15日(金)
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おもてなしの達人 
鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉

1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

 
調理場の大改革に現場大絶賛
 
 前号に続き不死鳥のごとくよみがえった盛岡グランドHの再建請負人K 氏の続編33 回目である。
昭和50 年代と言えば調理場が怖くてたまらない時代だった。

些細なことにすぐ腹を立て、しかも包丁でデシャップ台を叩きつけて怒鳴られる。

例えば当日一人の増減でも常にサービス現場と調理場は声を荒げて押問答するのが日課となっていた。

そんな日常に心を痛めたのか、当時の調理長に隠居してもらい新たに東京から総料理長を向かい入れた。

それがまた他部署に対してはとても優しく調理場にはとても厳しい方で、盛岡グランドH で働けることに誇りをもち、明日から背広を着て出勤するようにと、初日から調理人に号令をかけたと聞く。

また総料理長が赴任してからは一人増えたと言えば、良かったね、はい売り上げ・売り上げと喜んで増やしてもらえ、逆に一人減れば残念だねーと惜しみながらも快く応じるなど以前と180 度変わった。

逆に調理人のビフテキの焼き方がまずかったりすると、こんなものがお客さまに出せるかと言って残飯に捨てるほど、料理にはとても厳しいプロ意識を持っていた。

この当時K 氏はまだ総支配人の肩書きだったが、メンバーが働きやすい環境作りにも気を使った本物のリーダーの姿を見た。
 

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