先週名古屋に出張した際、新幹線の中で気づいたことがあった。
車内で歩く男性の背が高い。
座って見ていると、どの駅でも次々と乗り込んでくるサラリーマン氏の頭が天井に届きそうに見える。
40 ~ 50 代とおぼしき、脂の乗り切った仕事バリバリの男たちかと想像した。
豊かな時代に生まれ育ち、栄養が行き届き、すくすくと成長したのだろう。
戦後生まれで何もない時代を生き延びてきた団塊の世代にはない伸びやかさを感じる。
うらやましい限りだ。
思い出したが、同じようなことがずいぶん前にもあった。
山手線に乗っていると高校生のグループがどやどやと入ってきた。
授業が終わったあたりの時間帯で、帰宅組の生徒だろう。
白いワイシャツに包まれた細身の長身。カモシカのような足。
血色もよく、栄養がいきわたっていることを感じさせる。全員同じように見える。
本誌 松沢良治 ニュースな話&人物クローズアップ
とまらない時代の流れ
【月刊HOTERES 2019年02月号】
2019年02月15日(金)