オープニングセレモニーでは、来賓によるテープカットが行なわれた
ハラール市場に新たなビジネスチャンスを
世界で急成長を続けるハラールビジネス。日本でもイスラム教徒(ムスリム)の旅行者が増加傾向にあり、ハラール製品やサービスの開拓など、新たな産業として市場に投入してく必要がある。
特に今年9月にはラグビーワールドカップが開催され、2020 年には東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、さらには25年の大阪万博の開催も決定し、世界中から多くの来訪者が日本に訪れることが予想されている。こうした状況の中で、より多くの人にムスリムのライフスタイルを理解し、製品やサービスなどのハラール対応の重要性を伝えることを目的に「Halfest」は開催された。
世界を占めるムスリムの人口は、2012年で18 億人に達し、30 年までには人口の26.4%約22 億人になるとも言われている。若い世代を中心に高い水準の教育を受けたムスリムが増え、旅行に費やす金額も増加、20 年には世界で2000 億ドル(20 兆円)もの市場を生むと予想されている。訪日外国人旅行者4000 万人を掲げる日本にもこの数年間でムスリム旅行者は年平均で約18.7% のペースで増え、現在、ムスリム旅行者に向けたビジネスとして、ハラールフードや化粧品、観光サービスなどなどが急成長している。
しかし、ホスピタリティーの分野においてハラールへの理解や対応は、まだまだ十分とは言えない。来日しても安心して日本の食文化を楽しめる環境を整えなくてはならない。単純に豚やアルコールがNG だけではなく、地域や宗教によっても違いがあるため、より深い知識とサービスを向上させることで、日本はムスリムにとって訪れやすい国になるだろう。