㈱タイムデザイン 代表取締役社長 髙松 祐三氏
費用は導入初期費用も不要の完全成果報酬。
コールセンターも完備
また、導入や運用にかかる費用も初期費用は不要で、国内ダイナミックパッケージでは予約に対して基本8%の手数料のみという完全成果報酬のビジネスモデルの上、予約者からの問い合わせに対応するコールセンターも完備。ホテルにとっては多額のコストをかけることなくダイレクトブッキング獲得が可能となる。なぜこのような画期的な仕組みを提供するのが同社だけであるのか、また、それをリーズナブルな価格で提供しているのかという理由について、「業界の課題を解決するということだけを考えた結果ではないか」と㈱タイムデザイン代表取締役社長の高松 祐三氏は話す。
「弊社が提供しているサービスは、技術的に独自のライセンスがあるわけではなく、大きな資本を持つ大手航空会社様などではWEB サイトでホテルなどとのダイナミックパッケージを販売しています。それでも、なぜこのようなサービスを提供している会社が私たちしかないかと考えるとき、このような技術を持つ多くの企業様はOTA などメディアを作ってしまった方が簡単であり、私たちのようなビジネスを行なわないからなのではないかと思います。
私はもともと旅行業界の人間ではなく、起業家として世界の何かしらの課題を解決したいという思いを持って仕事をしています。前職のコンサルティング企業で働いていたとき、偶然かかわった旅行業界において、ホテルが代理店に高い手数料を払っているという課題があることを知りました。私は、これを解決したいという思いでこの事業を行なっています。そのような私と同じ視点の人がいないからこそ、弊社が世界で唯一のダイナミックパッケージ販売システムを提供している企業ではないのかと思います。
私はもともと旅行業界の人間ではなく、起業家として世界の何かしらの課題を解決したいという思いを持って仕事をしています。前職のコンサルティング企業で働いていたとき、偶然かかわった旅行業界において、ホテルが代理店に高い手数料を払っているという課題があることを知りました。私は、これを解決したいという思いでこの事業を行なっています。そのような私と同じ視点の人がいないからこそ、弊社が世界で唯一のダイナミックパッケージ販売システムを提供している企業ではないのかと思います。
ですから、お客さまからは半分冗談も含めて、『そのうち手数料を値上げするのでしょう?』と聞かれたりしますが、現時点でそのようなことを考えていません。この仕組を日本でもさらに浸透させながら、世界のホテル様にもお使いいただき、ホテルの自社サイトでの販売獲得に貢献をしていきたいと考えています」最初から多くの予約は入らない。
しかし、予約は着実に増加していく高松氏は、「すべてのホテルが最初から多くの予約が入ることはない」と明言する。
「弊社のシステムを採用いただいても、すべてのホテルが初年度から多くの予約が入ることはありませんよとお客さまにはお話しています。ホテルの公式サイトを訪れる人の多くは、OTAなどでホテルを知り、より詳しいホテルの情報を得たくて訪れる人がほとんどです。そうした人たちはホテルの公式サイトで航空券付きプランを予約することを想定していません」
公式WEB サイトを訪れた一部の人が、「このサイトでも航空券付きプランを予約できるのだ」と気付き、予約をするというプロセスになる。しかし、自社サイトで販売できることによって得られる情報はOTA など代理店経由よりも多く、ホテルのオペレーションやマーケティング上の効果は大きい。
事実、同社サービスを利用する企業のほぼすべてが同社のシステムを使い続けるという。
「予約の数は施設様のタイプやエリアによって大きく異なりますが、多い所では通年で3 割にもおよびます。確実に言えるのは、年々ダイナミックパッケージの販売数は増えていくということです。弊社のサービスも手数料ビジネスですが、OTA などと比較して安価ですし、直接予約とほぼ変わらないお客さまの情報が得られる点も違います。また、航空券付きプランですから、お客さまが10 時の便でいらっしゃるのか、16 時の便でいらっしゃるのかなど、どの便でいらっしゃるか事前に分かるのはルームコントロール上も助かっているというお声をいただいています」非常に印象的なのは、これほどまでのシェアを獲得していくと、事業の多角化や既存顧客への新サービス提供による単価上昇などを考えそうなものだが、高松氏がそれを一切否定する点だ。同氏の語る、「業界の課題を解決したい」という想いの表れなのかもしれない。
「先にお話しをしましたように、今後値上げをするといったことは考えていませんし、また、OTA などメディア事業をしようとも考えていません。国内でより多くの施設様にお使いいただけるように努力をしながら、同時により多くの海外の施設様にもお使いをいただけるように展開をしていきます。ちなみにですが、世界で販売を進めている中で、日本ですでに2000 軒というシェアを持っているのは大きな強みになっています。日本の人が満足して使っているサービスであれば、良いサービスの証拠だろうと。
最近は航空会社様や旅行会社様にも弊社サービスをご利用いただいていますが、ホテルや旅館様であっても、航空会社様であっても、私たちのサービスはあくまでお客さまのサイトを通じてダイナミックパッケージの販売を可能とする黒子であることです。今後も変わらず、黒子として、業界の皆さまが抱える課題を解決できるように努力を続けていきたいと考えています」