日本政府観光局(JNTO)が11月21日に発表した2018年10月の訪日外国人客数は、前年同月比1.8%増の264万600人。2017年10月の259万5,148人を約4万人と上回り、10月として過去最高を記録した。
JNTOは、韓国・台湾・香港において、昨年は10月上旬にあった休暇が、2018年は9月下旬となったことなどもあり、2017年同月を下回った。一方で、欧米豪市場については、好調なクルーズ船需要や訪日旅行プロモーションの効果により、9市場すべてで好調な伸びを示し、訪日外客数全体としては増加に転じた。
2018年10月の状況と前年比推移は以下のとおり。
訪日外国人数(実数) 単位:千人 (編集部作成)
訪日外国人数前年比伸び率 (編集部作成)
市場別では、16市場(中国、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で10月として過去最高を記録した。なお、1月からの累計では、ベトナム(33万人)、イタリア(12万9千人)、ロシア(7万9千人)、スペイン(10万4千人)の4市場が10月までに2017年の年計を超え、過去最高を更新した。
各市場別の数値は以下のとおり。
2018年10月 訪日外客数 (JNTO推計値) 出典:日本政府観光局(JNTO)
訪日外客数のシェアの比較 2017年/2018年
なお、JNTOではグローバルサイトでの情報発信のほか、関西ならびに北海道の観光復興に向けた支援事業などを実施し、旅行需要の回復に引き続き取り組んでいく。
日本政府観光局(JNTO)