2014 年6 月11 日、東京・虎ノ門ヒルズの超高層階に開業した「アンダーズ 東京」は、ハイアットが手掛ける日本初のラグジュアリー ライフスタイル ホテル。ネスプレッソの導入は世界のラグジュアリーホテルでは標準装備という認識から、設計段階では全客室への配備が決まっていて、最終的にデザインとの相性が良い最小のコーヒーメーカー「INISSIA(イニッシア)」を採用した。選定した理由や導入の効果などについて、ハウスキーピングマネージャーの岡本直明氏に聞いた。
「アンダーズ 東京」ハウスキーピングマネージャー 岡本直明氏
地上52 階建ての超高層ビルの47 階から52 階までがホテルフロア。東京の街並みが眼下に広がる「アンダーズ スイート」は広さ125㎡
国際都市のホテルだからこそ
ネスプレッソを全客室へ
世界の主要国際都市やリゾート地で、洗練されたおもてなしと心地良いくつろぎを提供する、世界有数のホテルグループ、ハイアット ホテル&リゾート。数あるホテルブランドのうち「アンダーズ」は、「個性」をコンセプトに、ゲストがサービスを自由に選び取ることができ、その土地の魅力をデザインやサービスに取り入れるライフスタイルホテルというコンセプトを掲げる。
日本初進出となった「アンダーズ 東京」が、ランドマーク的な複合ビル「虎ノ門ヒルズ」(地上52 階建て、高さ247m)で開業して今年4 周年を迎える。皇居と東京タワーの間にあり、銀座、丸の内、霞ヶ関、赤坂、六本木などにもアクセスしやすく、ビジネスにも旅行にも便利な立地に位置する。47 階から50 階にある客室(スイートルーム8 室含む、全164 室)は、スタンダードタイプの客室でも50㎡と広く、ゆったりとしたバスタブを備える。どの部屋からも国際都市・東京らしい都会的な眺望を眺められるという贅沢な設えもこのホテルの特色となっている。そのデザインを手掛けたのは、世界的デザイナーのトニー・チー氏と日本のデザイン事務所SIMPLICITY。日本の美意識を尊重して、和紙やクルミ材などの自然素材を取り入れ、無駄なものを極限まで排除、シンプルかつ洗練されたインテリアに仕上げている。また、ホスピタリティホテルらしく日本の文化や心地良さを取り入れたいと、ネスプレッソのコーヒーメーカーを全客室に配備。空間デザインのトータルバランスを考えて、最小サイズの「イニッシア」のホワイトを採用した。「スタイリッシュでコンパクトなデザインでしたので、客室のイメージにぴったりでした。また、直感的に使いこなせるマシン操作の簡便さも、わが家のようにリラックスしていただける空間へと誘ってくれています」と、ハウスキーピングマネージャーの岡本直明氏は語る。