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本誌 松沢良治 ニュースな話&人物クローズアップ

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【月刊HOTERES 2018年07月号】
2018年07月20日(金)
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 今では一般的になっている「HACCP」導入ではあるが、関口会長が導入を試みた時代は珍しく、立ち上げから販路拡大までいろいろな苦労やドラマがあったことは容易に想像がつこう。それにしてもゼロからのスタートで大手ホテル、レストラン、機内食などへ業務用商品を提供し続け、小さいながらも業界が必要とする企業に成長したのは注目に値しよう。
 
 現在の取引企業は400 社以上。商品はオードブルなど多品種に及び、年商は10億円強。
 
 関口会長は「現在100 名ほどの従業員がおりますが、さらに10 数名は必要です。ですが、なかなか厳しい状況です。それにホテルレストラン様からの注文も多くなっており、うれしい話ですが悩ましい問題です。できる限りの対応をさせていただいておりますが、社内の合理化、さらに商品のブラッシュアップを図りながらお客さまのご要望にお応えしていこうと思っています。私どもがここまで来られたのはお客さまの支えがあったからこそ。本当にいろいろ教えていただきました。これからはご恩返しと思い、ホテルスタッフの人手不足が私どもの努力でいくらかでも支えられるようにしていきたいと思います」と語る。
 
 関口会長は若いころ世界中を歩きながら釣りを楽しむ釣り人であった。それが高じて釣り雑誌の専門誌ともかかわるようになり、雑誌編集の仕事もするようになった。魚とのかかわりがスモークづくりにつながり、大手ホテルのシェフに食べてもらったところ「おいしい」となり、本格的に魚のスモークづくりが仕事になった。これが現在の商売につながっている。
 
 新宿生まれ・新宿育ちの関口氏が、河口湖に仕事場を構え、住むようになったのはスモークづくりをその場所で始めたから。富士山麓の豊富で良質の湧水にほれ込んだからという。人生の妙を感じる。
 
 今後のことについて関口会長は「創業40 年になりますが、基本に立ち返り一歩一歩進んでいきます。食のビジネスにおいて最も大事なのは衛生です。食中毒など出したら一発で信用がた落ちです。そのため失礼とは思いますがホテルの方にも取り扱いや保存などに注意を払っていただくようにお願いしております。共存共栄のビジネスでもありますから、肝に銘じて安全安心を今後も標ぼうしてまいります」と語る。

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