㈱龍名館 専務取締役
濱田裕章氏
現在ハード面は固まりつつあり、オペレーションや細かい什器備品についての選定を進める段階にきています。細かい各論部分で選択肢が複数ある部分については丁寧に議論を重ね、最後の仕上げに向けて進んでおります。7 月には最後のモックアップルームの確認もあり、いよいよ大詰めの時期に差し掛かっています。
HITEC2018
今回は、6 月中旬にHITEC2018(The Hospitality Industry Technology Exposition and Conference)という世界最大のホスピタリティ業界IT 展示会、カンファレンスを視察に行ってきたので、その様子についてご紹介できればと思います。
HITECとは、世界中の主要ホテル幹部、ホテル業界のベンダーがカンファレンス、セミナー展示会で参加し、最新の技術や業界動向を見て感じとることができるイベントです。またスタートアップ企業の新事業コンペなども開催され、2020 年にむけたインバウンド顧客対応へ向けた最新ホテル事情を勉強することもできます。
今回は弊社の取引先からのお誘いがあり、この貴重な機会をいただきました。他社からの参加もある中、弊社からは私を含めた開業準備室メンバー計3 人で向かいました。ホテル1899 東京ではルームマネジメントシステム(RMS)を導入していますが、それ以外のIT 部分についても業務効率化のために積極的に取り入れようと考えています。また既存ホテルの将来的な改装等のために世界的なトレンドを自身の肌で感じたいという思いもありました。
HITECを主催するHFTP(Hospitality Financial and Technology Professionals)は、1952 年に設立され、本部を米国・オースティンに置くホスピタリティ業界の財務、技術の専門家で構成される国際的な非営利団体です。HITEC は今年で46 年目を迎え、毎年米国で開催され、今年はテキサス州ヒューストンでの開催でした。1952(昭和27)年からIT に関するこのような活動をされているのですが、皆さんの施設は当時どのような状況だったでしょうか。今回の活動の背景を知ることで、海外が先を進んでいる点について改めて実感しました。
また、今年、登壇されていたのは、ヒルトンやマンダリン、マリオットといったグローバルホテル企業の役員や、シスコ、サムスン電子など大手IT 企業の役員など各業界トップの方々、またその他関連団体、企業などの役員の話を聞くことができる貴重な時間です。