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第145回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術これからの人材育成 

第145回「お客さま目線に沿った仕事」

【月刊HOTERES 2018年07月号】
2018年07月06日(金)
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鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉
1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

同業者はいがみ合うより共同戦線
 
 前号に続き不死鳥のごとくよみがえった盛岡グランドH の再建請負人K 氏の続編17 回目である。経営が変わった後民間のホテルが市内に1 軒建ち、また需要に応じ新たに1 軒建ちと、気が付けばシティホテルが新たに4 軒建っていた。こんな場合、他県ならライバルホテルができたと敵対視するものだがK 氏は、同業者はライバルにあらず一緒に手を組み、むしろ異業種の変な行動に目を光らせていこうと4 ホテルのオーナーに働きかけ、盛岡グランドH を含む5 つのホテルが毎月1 回、第2 水曜日に持ち回りで昼食を振る舞い親睦を深めた。メンバーは社長と総支配人、またはそれに準ずる人の各ホテル2 名で二水会と名付けて情報交換会を行なった。例えば、盛岡に婚礼紹介所がオープンしたとき2 割のマージンを払うのはもったいないと、5 ホテルが共同で紹介を断わったことでその企業は成り立たず消滅。また、R 社が手掛ける大手ブライダル専門誌の広告勧誘のときも、有名な全国紙だけに1 社だけ広告載せれば婚礼が増えるのは確実だが、全社が載せれば効果は振り出しに戻る。それなら最初から5 社が拒否すれば高い広告費を捻出することはない、と常に歩調を合わせた。皆さまの地域でも同業者といがみ合うよりがっちり手を組まれては。

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