左から、日本コンシェルジュ協会の岡西昭子会長と太田進
訪日外国人の急増に伴って、主要都市部のホテルのみならず地方のホテルでもコンシェルジュの活躍するシーンが増えているという。こうした状況下、後進の育成や次世代に職業の選択肢の一つとして認識してもらうことを目的に、日本コンシェルジュ協会が8 月20 日に「コンシェルジュ フォーラム」を開催する。そこで、同協会の岡西昭子会長にフォーラムの狙いや業界の課題などについて伺った。
日本コンシェルジュ協会とは
日本コンシェルジュ協会は、ホテルコンシェルジュの国際的組織レ・クレドール・インターナショナルの日本支部として1997 年に発足したレ・クレドール ジャパンのメンバーを中心に、日本国内におけるコンシェルジュの活動をさらに促進させるため、2005 年4 月に発足。同協会はゲストサービスの向上により、コンシェルジュの社会的認知度を高めることを第一の目的とし、観光業や各地域の振興を積極的に担うコンシェルジュをさらに普及させ、社会に貢献していくことを目指している。
ますます需要が高まる
コンシェルジュとその課題
❏ 弊誌独自調査では向こう3 年半ぐらいの間に500 件以上の新規ホテル開業計画が判明しています。そのうちコンシェルジュを置くホテルが三分の一あるとしたら相当数のコンシェルジュが必要とされるわけですね。
岡西 今後、コンシェルジュの需要はますます増えていくと思います。
インバウンドのFIT 比率も上がっているのでコンシェルジュのようなサポート体制は、観光産業の最前線を担わなくてはならない存在になると確信しています。
❏ コンシェルジュの方々は、どのように次のジェネレーションにつなげていこうとお考えですか。
岡西 やりがいや人とのつながりなど、伝えたいことはたくさんあるのですが、それを語る機会がなかなかありません。特に接点のない人には伝えることが難しく、もどかしく感じています。