フラワーアーティスト
KAORUKO
プロフィール
ブライダルフラワーの第一人者として時代をリード。2 万組のオリジナルウエディングの実績をもとに、花のみならずプロデュースとしてのホテル式場のコンサルやプランナー教育も手掛け「ゆれるブーケ」は美意識の高い女性に圧倒的な支持、多くの女優の花を手掛ける。東レPPO テニスにおいては皇族ご臨席の際の花をアレンジした。東京・銀座5 丁目にKAORUKO フローリスト銀座を構え、イギリス・フランス・ドバイ・バリ島・中国・台湾他でも活躍、「徹子の部屋」出演などテレビや女性誌でも特集されている。アメブロオフィシャルブロガー（https://ameblo.jp/kaoruko-kaoruko/）AT も当然ながらその姿勢が現れます。
4 月はロンドンで過ごしております。25 年ほど前から子どもの教育やフラワーアカデミーロンドンの仕事で年に何度も滞在します。その都度、英国式アフタヌーンティーを体験して来ました。日本のホテルもアフタヌーンティーは大切な商品でしょう。だからこそさらなる魅力と収益を増すヒントとして本場英国の正統派トラディッショナルアフタヌーンティーをご紹介します（以降AT で表記）。
ロンドンでのAT の人気御三家として「The Ritz London」「Claridge’s」「The Savoy 」があげられます。いわずと知れたThe Ritz はリッツカールトンとは名前が一緒であるだけで生まれも経営もまったく別物であり、イギリスを代表するホテルとして王室御用達の唯一のホテルです。世界で最もドレスコードが厳しいといわれています。実際に上から下まで一瞥されて「あなたの来るところではないですよ」というような微笑みのお迎えは、一流とはこのような空気をかもし出すことも必要であるということを学びます。つまり、ホテルの品格を保持し、ふさわしいお客さまだけで結構ですというスタンス、ATも当然ながらその姿勢が現れます。
ティールームの「パームコート」は絢爛豪華、燕尾服のホストとは別にメートルドテルは「この位置での写真はティーが終わってからのプロトコールです」と毅然と言います。すばらしいところにいる自分はふさわしい振る舞いをしようと感じさせますが、三段トレーに乗せられてくるすべてはいくらでもお変わり自由であり、おしゃべりに興じてパンが乾いたころには、惜しげもなくあたらしいお皿にのったサンドウィッチをさりげなく交換をしてくれたり、別ワゴンでケーキのサービスですと、回ってきます。実際はもうおなか一杯で食べられないのですが、ほんの数センチでもケーキをサーブしてくださることは、満足感が増強する心理を得ています。クロテッドクリームもどっさりと入れてきます。品格では一番と言えます。
実際予約は数カ月先まで満席と言われ、ネットでもとれなくてもこの3 つのホテルに共通して言えたことは足を運べば予約は取れるということです。「うちのホテルにふさわしい」か？ がネット予約の裏に隠されているようです。お客さまはそういう攻防も楽しみながら、金額以上の価値に満足を覚えます。次回は「Claridge’s」と「The Savoy 」のレシピ、そして英国は朝から夜までAT で稼ぐについてです。
