北村剛史
Takeshi Kitamura
㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
一般社団法人観光品質認証協会 統括理事
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MA(I 米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事
朝食は、ホテル滞在経験の締めくくりでもあり、ホテル全体の総合評価にも少なからず影響を与える重要なサービスです。ホテルに対する事前期待においても、客室・バスルームに次いで高い期待感が見られるのも「朝食」です。朝食に関しては、地産品の利用からていねいな調理、品数の豊富さ等さまざまな差別化が見られます。今後ますますインバウンド比率が上昇し、また新規参入ホテルが増加する中で成熟化が進むホテル業界において、重要なサービスシーンである「朝食」での今後の差別化戦略に、どのような取り組みが考えられるのか、改めて整理してみます。
以前朝食に関して、シングルルーム利用者(ビジネスユース等)が求める朝食メニューとはいかなるものかに関する調査結果をご紹介しました。シングルルーム利用時で、無料朝食提供を実施するホテルと、有料(別途1000 円、以下同)朝食を提供するホテルを想定してもらい、それぞれの朝食ニーズを調査した結果です。