THE SAIHOKUKAN HOTEL(長野ホテル犀北館) 総料理長
櫻井 房男 氏
1959 年長野市生まれ。84 年長野ホテル犀北館入社。その後、山田温泉 緑霞山宿 藤井荘 副料理長、花仙庵仙仁温泉岩の湯 料理長 等を経て長野ホテル犀北館に戻る。2015 年総料理長に就任。現在に至る。
標高3000m 級の山々が連なり「日本の屋根」とも称される長野県。日本アルプスから注がれる清涼な水と澄んだ空気、豊かな自然に囲まれるこの県は、米やソバ、果実や野菜、きのこ類など、実に豊富な食材に恵まれている。厚生労働省の調査によると、長野県は男女ともにトップクラスの長寿を誇り、日本有数の健康長寿の県としても知られている。その長野で1890 年、西洋風旅館として誕生したのがTHE SAIHOKUKANHOTEL だ。今回、地元生産者との連携を通じ、本当の意味での「食の安全・安心」にこだわる櫻井料理長に登場いただき話を伺った。
❏ 近年の健康に対する意識の高まりを受け、日本一の長寿県として知られる長野への注目も高まっております。長野市内で129 年もの歴史を持つ犀北館では、健康に対してどのような取り組みをされているのでしょうか?
櫻井 地元食材を使う、いわゆる地産地消が注目されてずいぶんとたちますが、そこから一歩踏み込んで、本当の意味で生産者を理解して本当に安心・安全の食材を使っているか。このことが私たち料理人には求められているのではないかと思います。
長野県は北アルプスの山々から流れ出る清らかな水と澄んだ空気、肥沃な土壌に恵まれ、その風土から作られる豊富な野菜や果物、穀物など、人間が生きていく上で大切なものがすべてそろっています。このことが日本一の長寿県と言われる秘訣ではないかと考えています。