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第293回 北村剛史  新しい視点「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜

第293回『サプライチェーンとホテルマネジメント』

【月刊HOTERES 2018年01月号】
2018年01月05日(金)
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北村剛史
Takeshi Kitamura
㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MA(I 米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事

 
 今回は「サプライチェーン」や「バリューチェーン」の観点から今後求められるであろう運営戦略の要諦をまとめてみたいと思います。現状の全国宿泊施設のバックグラウンドを大雑把ではありますが再度まとめてみます。全国宿泊市場では総じて季節性が高く、インターネットが未成熟の間では特に、リアルエージェントの紙媒体で宿泊体験のブランディングがなされてきた経緯が長らくあったことから、個別施設のブランディングがやや遅れている傾向が見られます。一方で昨今観光市場では、事前の期待感自体が満足に直接つながっていると同時に、それはほかの利用者による事後評価の影響を瞬時に受ける傾向が見られ、顧客の事前期待と他者による事後評価は強く結びついています。さらに顧客の事前期待は、当該顧客の次々のさまざまな、大変に影響を与えていくという期待感を介した体験連鎖の特徴があります。
 
 サプライチェーンという概念とは製品を作る当初のブランディングから製品が消費者に届くまでの一連の流れであり、企業内にとどまらず、他企業を包含し、効率化を目指すマネジメントを目的としています。一方で、バリューチェーンは、価値に着目し、製品の造る当初段階から製品が消費者に届くまでの一連の流れの中で、付加価値を与えつつ最終的には顧客側へ大きな価値を提供しようとする経営戦略となります。

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