■宮北結僖（みやきた ゆき）プロフィール
株式会社 心に響く話し方 代表取締役 http://www.genkyo.net
一般社団法人日本心に響く話し方協会 代表理事 http://www.genkyo.jp
【略歴】
西田敏行・緒形直人率いる劇団青年座を経てTV・舞台等で活躍
（役者名：宮北由季）20年の俳優実績と2000組のブライダル司会者の経験を生かし、現在「言響（心に響く言葉で話す）スクール・セミナー」を主宰。
「実践型体感スクール」として定評がある。個別レッスン・言響表現塾・言響インストラクター塾をベースに「内容以上に、心を伝える話し方」を東京・大阪・福岡で指導。各地より受講生が集まる。
著者／ 「お客様の心に響く話し方」（ＢＡＢ出版）
「話し方お悩みカイケツアドバイス」（あさ出版

AIにはAIにしか、人間には人間にしか出来ない事がある。
AIと戦うのではなく人間にしか出来ない仕事をする。


前回ホスピタリティー溢れる人は『＋αのプレゼントが出来る人』とお伝えしました。
今回は『＋αのプレゼントが出来る』具体的なやり方をお伝えします。
是非スタッフ研修などにお使いください。


１．事象・状況を把握する
例えばレストランに足を怪我したお客様がお食事にいらした。ギブスをされている。
ギブスをされている方は会の主催者。お世話になった方々にお食事をご馳走する。


２．妄想族になる
１の状況から色々妄想してください。例えば
ずっと足を下におろしておくことはしんどいのではないか。
どのような体勢が一番ラクなんだろう？
足を上げたほうがいいのか？
とはいえ、スカートだから高さはどうすればいいのだろう？

またお招きした方々に気を使わせたくないのではないか。
トイレに行くことが大変なのではないか。


３．その妄想から「あったら便利なもの」「どんな情報を提供すればよいか」考える
上記の例で言えば
「歩くスピードをゆっくりにする」
「足を置く台を用意する」
「足が目立たないようひざ掛けを用意する」
「座りやすいお席をご案内する」
「一番近いトイレの場所をご案内する」等々



４．３を踏まえたうえで「現状を数値化する」
目の前で起きている現況を出来るだけ数字に落とし込みます。例えば
・50歳くらいの女性
・スカート丈はひざ下10センチくらい
・お招きするお客様は5名
・食事時間は2時間
・お荷物は３つ
・お開き時間は21時予定
・タクシー乗り場まで〇分
・最寄り駅まで〇分
・トイレの場所まで〇分、もしくは〇歩

等々。

このように数字に出来ないこともできるだけ数値化する癖をつけます。
現状を分析して数値化すると、自分もよくわかり感性が高まります。
すると『＋αのプレゼント』はしやすくなります。

あわせて『＋αの心に響く一言』
「あなたのおかげで」がポイントです。

「あがとうございます。おかげさまで私共も楽しかったです」
「ありがとうございます。おかげさまで私共も素敵な時間をいただきました」
「ありがとうございます、おかげさまでお店が華やかになりました」等々…


先日、友人と銀座へ串焼きを食べに行きました。
カウンターに調理人が立って、次から次へとおいしい料理を振舞ってくれました。
とっても雰囲気のいいお店で大満足！

帰り際に「おいしかったです。ご馳走様でした」と申し上げたら料理人が一言
「こちらこそありがとうございました。今日は美しい絵が目の前に飾られていた
おかげで、調理の手が弾みました」

「うまい！」っておもわず叫んでしまいました。
このような一言で忘れられない程 印象に残るお料理とお店になるんですね。

ただしこの「＋αの心に響く一言」色々あると思います。
相手を褒める場合は少し気を付けないといけません。

◎男性が女性をほめる場合
間接的に、雰囲気をほめてください。
いきなり、直接パーツをほめると警戒心をもたれる場合が多いです。

「素敵な笑顔ですね」○
「綺麗な瞳ですね」×

「おしゃれですね」○
「素敵なジャケットですね」×


◎女性が男性をほめる場合
直接、ピンポイントでほめると効果的です。
漠然とほめられても、男性はあまりピンときません

「素敵なネクタイですね」○
「おしゃれですね」×

「すごく、肩ががっしりしていますね」○
「すごく、体鍛えていらっしゃいますね」×

是非お試しください。