㈱龍名館 専務取締役
濱田 裕章 氏
HOTERES EXPO 2017 にて
8 月29 日、大変ありがたいことに週刊ホテルレストラン様主催のHOTERES EXPO 2017 にて、登壇の機会をいただきました。また9 月下旬の同誌主催のセミナーにおいても弊社役員がパネラーとしてお声がけいただきました。弊社ではまだまだ完成しているとは言えない、課題も多い毎日の中、このような機会をいただき非常に感謝しております。今週はイベントを通して感じた点について触れたいと思います。
世界的な観光市場の盛り上がりを背景に、国内のホテル市場は拡大しており、施設数・客室数ともに増加傾向にあります。旅館業界についても施設数こそ減少が続いているものの、これまで減少傾向にあった市場規模も下げ止まり、確実に機会は増えていると感じます。さらには昨今民泊に関する話題も尽きません。ある統計では都内の民泊の稼働率70%、施設数もここ2 年で約2.6 倍に増加しているそうです。一部のOTA ではレジャーホテルの掲載も始まっています。盛り上がっている市場ではあるものの、民泊含めて競合が増え続けており、多くのメディアで各ホテルの業績が前年割れと報じられています。当ホテルも立地の優位性はあるものの、市場と似た推移をしており楽観視はできません。日本では今後国際的なイベントが多く、訪日外国人数も上がると予想されますが、いったん落ち着いている市場において過剰な期待は禁物です。