㈱龍名館
濱田裕章
オペレーションの検討
現場での工事も始まり、開業予定日の2018 年12 月まで残り1 年数カ月になりました。ハード面については確定しており多少の調整をする程度になっています。現在は、大まかに企画をしていた当ホテルの過ごし方について細かい点をつめている段階です。
プロジェクトメンバーを中心に、お客さまの滞在時のシナリオを検討しており、時系列で主要顧客セグメントごとに進めています。すでにある程度のホテル運営実績があり、既存施設と極端に形態が異なるわけではないので、必要なものは感覚値で把握はしているつもりですが、企画に対して漏れがないように、コンセプト実現にあたり、より魅力的なホテルとなるように、ホテル企画ごとに一から毎回検討をしております。この検討結果を家具設計や備品、オペレーション、マニュアル作成につなげていく予定です。
2014 年のホテル龍名館お茶の水本店改装の際も同じスタイルで検討をしておりました。収支計画を組む部屋割りの段階で、付帯施設の面では商品力に欠けることが明白でした。またパブリックエリアも狭小のため、お客さまがご来館されてからの流れを想定したときに、インパクトに欠け、記憶に残りづらい滞在になるのではと懸念しました。記憶に残らなければ、その方の再訪も期待できませんし、WEBを中心とした口コミが資産の時代において、口コミに書いていただく体験が提供できなければ新規顧客の獲得も期待できません。