コンコルド広場10 番地という考え得る最高のロケーション
“ 好きなことだけに時間を費やしたい” と、今やりたいことを先延ばしにせず「いつか」のことよりも「今を楽しむ」ことをポリシーにしているCiel 氏。彼女は今まで300 回以上の渡航で55 カ国のラグジュアリーホテルを巡り、リアルタイムでブログを更新し続けています。全12 回の連載では、多くのホテルスパを訪れた彼女ならではの視点から、世界各国のホテルスパを紹介します。第1 回となる今回は、フランスパリの「ホテル ド クリヨン」の「センスローズウッドスパ」についてお話しします。
260 年の歴史を誇る伝説のホテル “ クリヨン ” が、4 年を超える改装期間を経て、7 月 5 日に新生オープン。かつてのルイ15世の宮殿であり、歴史的建造物に指定されているクリヨンは、マリー・アントワネットの愛した館としても知られ、実際に彼女がピアノのレッスンを受けたことのあるサロンが今でも存在しています。
ホテルのスパ「センス ローズウッドスパ」は、1 階、地下1 階の2 フロアにまたがっていて、こちらでは、フリーアナウンサーの中村江里子さんのご主人、シャルル エドワード バルト氏が開発されているプロダクツ「エヴィドンス ドゥボーテ」を利用してのフェイシャルトリートメントを受けることができます。敏感肌の奥様のために、そしていつまでも美しくいてほしいという願いを込めて、“ 女性が美しくあるために一番時間や気を遣っているであろう肌を守る、輝かせる化粧品を作る ” という開発ストーリーが何ともロマンティックです。敏感肌である私が受けたメニューは、The Essential Absolute Radiance Ritual。工程としては、クレンジング、スクラブ洗顔、マッサージ、マスクといった最もシンプルなものでしたが、トリートメントスキルが普段フランスで受けるものとは違ってユニークで、まず、このプロダクツ自体が “ 敏感肌のためのスキンケア商品 ” ということからも分かるように、施術もとてもソフトです。肌に確かに触れているのだけれどほぼ圧が入っていないので、擦れている感は全く感じられません。プッシュすることもあまりなく、とにかく滑らかで流れるような施術で、正直受け手としては少し物足りないかな、という感じはありましたが、強い引き上げの手技がないにもかかわらず、施術後は、ほうれい線は薄くなっているし、頬骨の位置が上がり、リフトアップされているといううれしい結果に。フランスで受けるフェイシャルエステは、吹き出物をつぶしたり、ピーリングをしたり、圧も強めだったりと日本以上にハードなトリートメントが多いです。お肌の弱い方にとっては、プロダクツの質どうこうではなく、施術工程やテクニックが心配で、心からリラックスして受けられない、という方もいらっしゃると思います。その点、こちらのフェイシャルトリートメントは、使用プロダクツはもちろん、技術的にも安心して身を委ねられると思いました。
次回は、タイのパンタオ湾にある、バンヤンツリー・プーケット・スパ・サンクチュアリーについてお話しします。
HOURS
8:00 a.m. to 9:00 p.m.
DETAILS
Telephone: 01 44 71 15 45
For inquires:
crillon.sensespa@rosewoodhotels.com
Website www.sensespa.com/paris
Ciel
【Profile】ブログの海外旅行カテゴリー 1 位をキープし続けるブログ「月に一度の世界スパ&ホテル巡り」、旅&ホテル好き・海外在住者が集う会員制オンラインサロン「Ciel のインサイドストーリーサロン」を運営。個人のメディアとして初めて、フランス旅のルポルタージュ大賞受賞。趣味で始めたブログがきっかけとなり、現在は、日台六つの媒体での連載や旅番組のアドバイザーを行う。昨年の国際線の年間搭乗回数は 70 回、ホテル滞在日は年間 250 日を超える。著書『月に一度の世界スパ&ホテル巡り』( KADOKAWA)
ブログ:http://cieltrip.blog.jp/