圏央道が今年2 月全線開通し交通の便がすこぶるよくなった。横浜などからのゴルフ客の利用も相当増えているらしい。インターチェンジ周辺には工場とか物流倉庫などが次々と建ち、外食チェーンの食品工場も見かける。建物には大きな看板が誇らしげに輝いている。地価も上昇し周辺の市町村は元気がいい。しかしそれは埼玉県の県南地区の話。県北地区へとなると効用はもう一つらしい。
県北地区の主要都市の一つである本庄市。JR 本庄駅すぐそばにある「埼玉グランドホテル本庄」(サンメンバーズ株式会社経営)の髙橋祐介社長に会う機会があった。圏央道の影響を聞いてみた。「ビジネスマンのお客さまは若干増えましたけど、それほどでもありません。工場が増えても近年の工場は省力化が進み、働いている人は逆に少なくなっています。それに県北部は観光地も少なく観光客はほとんどいません。ホテル経営は地元民に利用してもらわないと成り立ちません。20 年、30 年後を考えた場合、地域の活性化が最も大事でそのためにも住民を増やしていかなければなりません」と髙橋社長。
本誌 松沢良治 ニュースな話&人物クローズアップ
北関東の埼玉グランドホテル
【月刊HOTERES 2017年09月号】
2017年09月08日(金)