ホテルの企業理念にのっとって
エントランスサービスを提供
次にやってきたのは、イギリス大使館やイタリア大使館などで行なわれるイベントにおけるヴァレーサービスの依頼だった。各国を代表するブランドの展示会などが催される際、顧客の車の出し入れを担当する役割だ。そしてついに念願だったホテルへの進出が実現する。アンダーズ 東京が開業に合わせて、FIVE CENTS にドアマンサービスを依頼。2014 年5月からサービスがスタートした。そして2015 年4月から、遂にヴァレーサービスについても任されることになった。ハイエンドの外国人顧客を抱えるアンダーズ 東京にとって、ヴァレーサービスは必要不可欠なコンテンツだった。現在はFIVE CENTSから配属されたドアマンとヴァレーサービスマンが連携を取りながら、ホテルを訪れるお客さまの大切な車をスマートに預かっている。「ホテルの企業理念にのっとって、ヴァレーサービスやドアマンサービスを提供することがFIVE CENTS の基本姿勢です。ホテルマンの経験を生かして臨機応変に対応できるメリットを感じていただけると思います。お客さまのプロフィールや状況に合わせて、気遣いと心遣いを持ってサービスしています」ヴァレーとドアをFIVE CENTS に任せることで、ホテルのスタッフはホスピタリティーの提供という自らの仕事により集中することができる。車が入ってきた瞬間に顧客の顔と名前が頭に浮かぶプロフェッショナルがエントランスを守ってくれている安心感は、全体的なホテルのサービス向上にもつながるはずだ。
超高層マンションのコンサルも担当、
その実績をホテルにも生かしていく
「今後は新しく開業を予定しているホテルへのアプローチにも、力を入れていきたいと考えています。ここ数年は、新規プロジェクトの計画段階でコンサルティングのご依頼をいただくケースも増えてきています」。実際、FIVE CENTS は、2020 年に完成予定の超高層マンションの案件において、ヴァレー、ドアマン、ポーターのコンサルティング契約を結んでいるという。実績を踏まえ、これまで培ってきた経験とノウハウを活用しながら、新規ホテルに向けたアプローチをしていく。そしてFIVE CENTS が得意とするサービス分野のコンサルティングを積極的に行なっていく構えだ。
「エントランスサービスのプロフェッショナル」であり、「車のコンシェルジュ」でもあるFIVE CENTS は、ヴァレーサービスを軸に相性のいいサービスを組み合わせることで、差別化された付加価値を生み出すプロ集団として活躍の舞台を広げようとしている。