2017 年6 月9 日、日本では2 軒目、西日本では初となるヒルトンのラグジュアリーブランドホテルであるコンラッド大阪が開業をした。ヒルトンでは2009 年以降ラグジュアリー&ライフスタイルブランドの展開に力を入れてきたという。
本編ではヒルトンのラグジュアリー&ライフスタイルブランドのグローバル・ヘッドであるジョン・T.A.ヴァンダースライス氏にラグジュアリー&ライフスタイルブランドの展開構想および戦略を、そして国内2軒のコンラッドホテルの総支配人にブランド体現に向けた取り組みについて聞いた。
2009 年、最も革新的でありながら
急成長するというビジョンを掲げた
――まずはヒルトンのラグジュアリー&ライフスタイルブランドについてご紹介をお願いします。
ジョン T.A. ヴァンダースライス 現在ヒルトンが展開している14 ブランドの中には「ウォルドーフ・アストリア」と「コンラッド」という二つのラグジュアリーブランドと、「キャノピーby ヒルトン」というライフスタイルブランドがあります。
8 年前、ヒルトンはラグジュアリーセグメントにおいて最も革新的で急成長するホテルブランドになるというビジョンを掲げ、さまざまな取り組みを行なってきました。その結果、8 年前は5 軒だったウォルドーフ・アストリアは現在26 軒、同様に8 年前は17 軒だったコンラッドは現在32 軒と、それぞれグローバルで存在感を高めています。
そして、2016 年にはヒルトンとして初のライフスタイルブランドであるキャノピーby ヒルトンがアイスランドのレイキャビクに開業しました。現時点ではレイキャビク一軒のみですが、今後2020 年までにワシントンDC やポートランド、ロンドン、中国の杭州など16 軒の開業を計画しています。
また、先ほど申し上げましたとおり成長はもちろん大切ですが、同時に革新的であることも重要です。そこで、例えばコンラッドではモバイルアプリによってルームサービスやタクシーの手配、モーニングコールの設定などが可能など、テクノロジーも活用しています。