■宮北結僖(みやきた ゆき)プロフィール
株式会社 心に響く話し方 代表取締役 http://www.genkyo.net
一般社団法人日本心に響く話し方協会 代表理事 http://www.genkyo.jp
【略歴】
西田敏行・緒形直人率いる劇団青年座を経てTV・舞台等で活躍
(役者名:宮北由季)20年の俳優実績と2000組のブライダル司会者の経験を生かし、現在「言響(心に響く言葉で話す)スクール・セミナー」を主宰。
「実践型体感スクール」として定評がある。個別レッスン・言響表現塾・言響インストラクター塾をベースに「内容以上に、心を伝える話し方」を東京・大阪・福岡で指導。各地より受講生が集まる。
著者/ 「お客様の心に響く話し方」(BAB出版)
「話し方お悩みカイケツアドバイス」(あさ出版)
AIにはAIにしか、人間には人間にしか出来ない事がある。
AIと戦うのではなく人間にしか出来ない仕事をする。
「よく聞き取れなかった」
「なに言っているか分からない」
「なんだかせわしない」
「機械的、マニュアルっぽくて心がこもっていない」
など、早口が原因でお客様に不快感を与えてしまう方がいらっしゃいます。
早口になってしまう原因は色々ありますが、これから申し上げる2つがほとんどです。
●原因1 自分が言いなれた言葉である
何回も同じ話をすると、頭で考えなくてもスラスラ言葉が出てきてしまいます。でもそこにはちっとも心がこもっていないので要注意です!
自分の言葉に自分が飽きてしまっているのです。
我々がお客様に絶対思われてはいけないことは「あ、この人他でも同じこと同じようにいっているんだろうな」ということです。
「相手は初めて聞くのだ」「自分も初めて話すつもりで」と自分に言い聞か
せ、かみ締めるように話してみてください。
私もブライダル司会をやっていたころ、これはいつも言い聞かせていました。
自分の体に染みついているブライダルコメントの数々。頭で考えなくてもペ
ラペラ出てきてしまいます。
そんな時は新郎新婦が自分の大切な親友や兄弟姉妹だと思ってコメントして
いました。すると言葉に息吹が戻ります。機械的にスラスラ言うコメントではなく、あったかい温度のある言葉になるのです。
●原因2 早く相手の気持ちに答えなくては、とあせってしまう。
大勢の場合だとあがってしまう
すると結果早口になり、頭(イメージ)がついていかないから、何を話して
いるかわからなくなってしまいます。
「頭で考えるスピード」と「話すスピード」が、ドンドンずれていくんですね
結果、安心感どころか相手には不安感を与えてしまいます。
またこういったタイプの方は、思ったことをすぐ口に出してしまい、後悔するタイプでもあります。
まず、相手の話をよく聞きましょう。
あわせて信頼関係を築きたい、安心感を与えたい場合は『自分2:相手8』
の割合で話をすることを心がけてください。
とにかく相手に話をさせて、「どのようなことに悩んでいるか」「何を求めているか」感じ取り、そこの部分『だけ』を話すのです。
『自分が話したいことを話すのではなく、相手が聞きたいことを感じてそれだけに答える!!』
これポイントです!
最後に『出だしをゆっくり話すこと』出だしが早いと相手には「この人、早口でよくわからない」という印象を与えてしまいます。
最初一呼吸おいて、滑り出しゆっくり話すと、もし途中から早くなっても相手には早口な印象は与えません。