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第13回 五十嵐 茂樹  Business Revitalization 事業再生を科学する!

第13回 Store Manager Job Function! 店長・支配人に必要な七つのスキル

【月刊HOTERES 2017年04月号】
2017年04月21日(金)
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店長・支配人に求められる七つのスキル
 店長や支配人の人たちには、職務を遂行する上で最低七つのスキル(職能)が必要になってきます。その項目とは、⑴オペレーション力、⑵コストコントロール力、⑶マーケティング力、⑷組織力、⑸コミュニケーション力、⑹提案力、そして、最後が⑺リーダー力です。それでは、もう少し具体的に説明します。
 
⑴オペレーション力
 店長や支配人の人たちにとって最も大切なスキルはオペレーション力です。
 
 ここで言うオペレーション力とは、単なる店長や支配人個人としてのサービスレベルのことではありません。オペレーションの目的はただ一つ、ご来店いただいたすべてのお客さまの満足と感動を得ることです。そうするとオペレーション力とは、お店やホテルで働く人たちの力を結集し、お客さまに提供するQ・S・C のレベルを高めることで、お客さまの満足と感動を得るスキルになってきます。
 
 そんなオペレーションの基本は、分業とチームワークです。しかし、こんな基本的なことができない店長や支配人が実に多くいます。だから、個人としてのサービスレベルは最高でも、お店やホテルとしてのサービスレベルが低いのです。それは、店長や支配人の人たちにオペレーション力が備わっていないからです。
 
 
⑵コストコントロール力
 お店やホテルを任されている以上は、経営者と何ら変わりません。当然、売り上げと利益の予算には責任を負わなくてはなりません。そこで必要になってくるのがコストコントロール力です。それは、われわれの商売は、時間帯や曜日、それに季節で大きく売上高(来客数)が違い、何もしないでいると、大きなムダ・ムラ・ムリを発生させる結果になるからです。大切なことは、常に売上高(来客数)に見合った経費を使えるようになることです。
 
⑶マーケティング力
 店長や支配人の人たちにとって必要な三つ目のスキルは、自らの力でお客さまを創ることができる力、マーケティング力です。そして、その中心はメニュー改定や季節メニューの投入、それに、各種キャンペーンや販売促進活動です。
 
 それは今来ていただいているお客さまには二度目のご来店をしていただき、まだ来ていただいていない可能性のあるお客さまにはまず来ていただくための活動です。われわれの商売は待ちの商売になりがちですが、この大競争の時代は、それではジリ貧傾向になってしまいます。そのためには、自らの力ですべてのお客さまの満足を得ることができ、さらに、自らの力でお客さまを創れる店長や支配人になることです。
 
⑷組織力
 お店やホテルを常に安定した状態で運営してこそ、成長発展の道を歩むことができます。そのために必要なスキルが組織力です。それは、採用計画・面接・採否の決定・オリエンテーション・トレーニング・評価と報酬・ワークスケジュール・退職と解雇といった一連の流れを完全に把握することです。われわれのビジネスにおいては、この流れを確実に運用することができて、はじめて安定した運営ができるようになります。そして、安定した運営ができるようになると、レベルの高いQ・S・C をお客さまに提供でき、結果的に売上高(来客数)の増加につながります。この人の採用から始まる一連の流れをよく理解し、そして、そのことを実践できてこそ、お店やホテルの運営がうまくゆきます。
 
⑸コミュニケーション力
 コミュニケーションを取らない限り、お店やホテルが今以上によくなることはありません。それは、お店やホテルの力とは、そこで働く一人一人の仕事に対する姿勢や仕事振りの結果で決まるからです。そのために必要になってくるのが五つ目のスキル、コミュニケーション力です。これによって、働くみんなの力を最大限に引き出し、そして働く方向性(ベクトル)を同じにし、全員参加、全員一丸の運営ができるようになってきます。
 
⑹提案力
 店長や支配人の人たちは、常に現場で働いている訳ですから、会社や組織の中では誰よりもお客さまや働く従業員のことを知っているはずです。だから、お客さまや従業員が何を望み、お客さまや従業員が何に対して不満を持っているのかを、いろいろと見て聞いているはずです。この、お客さまや従業員の望みや不満を的確に判断し、そして、それらの問題を解消することに全力を尽くさなくてはなりません。これが提案力です。それは、常に問題意識を持つことであり、カゴ一杯の提案を持つことでもあります。
 
⑺リーダー力
 リーダーとして成功者になれる人には共通した能力があります。それは当たり前のことですが成果を上げるという能力です。これが最後七つ目のスキル、リーダー力です。そのためには、常に高い目標を設定し、働くみんなを駆り立て、そして、全員一丸で問題に取組むことです。
 以上が、店長や支配人の人たちが職務を遂行する上で必要な七つのスキル(職能)になってきます。

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