福永 御社は、ホテルの客室清掃を核とした清掃事業の会社を今年5 月に立ち上げられました。始めに、新会社を立ち上げられた経緯を教えてください。
谷 2008 年8 月、ホテルのスチュワードビジネスを主力としたS・TEC ㈱を立ち上げ、ホテルや飲食店、ウエディング施設や病院などで、食器洗浄を中心に手掛けてまいりました。ところが年々、訪日観光客の増加に伴うホテルの増加や宿泊主体のホテルの新設などにより、スチュワード業務に加え、客室清掃業務についてのご要望やお問い合わせをいただくようになり業務対応するようになったのです。今後、ますます需要が高まる市場であると判断し、より専門性を高めるために、客室清掃事業部門を独立させる形で、新たな会社を立ち上げたというのが経緯です。もちろん、契約している施設様の中にはスチュワード業務と客室清掃業務の双方のご依頼をいただいているところがございますので、客室清掃を新会社と契約せず、従来通りの契約内容で進めているところもあります。多くの施設様では新会社への切り替えも快く引き受けていただき、現在、C-TEC として全国で23 カ所の客室清掃業務委託のご契約を頂戴いたしており、グループ全体としては全国で4200 人のパート・アルバイトが業務に携わっています。
福永 客室清掃にかかわらずバックヤードで働く人材が不足していると聞きますが、どこのアウトソーシング企業も人材確保に苦労されていらっしゃるようです。人員確保については個々の事業所単位で行なっているのでしょうか。
谷 不足人員の補充は東京の本社で一括管理をしております。各事業所はシフトの作成、オペレーション管理、人材育成などを行なっています。
