主宴会場 舞扇。7.8mの天井高を誇るメインバンケット は最大500 名まで収容可能
東京、いや日本を代表する総合結婚式場として創業88 周年を迎えた目黒雅叙園。地域のランドマークとして長く地元の人からも親しまれ、結婚式場としてはもちろん、宴集会場としても多くの案件をこなす同施設の婚礼・宴集会システムとして選ばれたのが㈱ユニコーンの「BV Manager」だ。
〈取材協力〉
目黒雅叙園
http://www.megurogajoen.co.jp/
トータルシステムから個々の業務に
合わせたシステムへの変更
目黒駅から商店街のある権之助坂を下った所に広がる目黒雅叙園は、1928年に料亭としてこの地に開業し、挙式から披露宴まで一貫したサービスを提供する日本初の総合結婚式場として、全国的にも有数の規模と知名度を誇る。当時の芸術家の作品が館内のそこかしこにちりばめられた空間は、結婚式場としてはもちろん、宴集会場としても抜群の人気を誇り、年間の婚礼数、約1200 組、宴集会数、約3400 件という驚異的な数字をたたき出している。そんな同施設の婚礼・宴集会部門を支えるシステムがユニコーンの「BV Manager」だ。
「もともとはトータルシステムですべての業務を一括管理しようと2003 年に別のシステムを導入・稼働していたのですが、全館を有機的につなぐというよりは、単なる売り上げ計上システムと化していた面がありました。その間、システムのリプレースを提案してはきましたが、最終的に見直すきっかけになったのが消費税の税率の変更でした」と語るのは、今回のシステム導入の責任者である株式会社目黒雅叙園IT グループのシステムチーフエンジニアである圓山聖一氏。「単純な増税であれば、システムを少し変更すれば対応できたのですが、宿泊や婚礼の場合、成約した時期によって税率が違うという経過措置が取られたため、従来のシステムでは、コスト的な面も含めて対応できませんでした」(圓山氏)。
そこでシステム見直し・リプレースという方向へとかじを切ったのだが、これまで同施設が導入していた全体を一つのシステムで包括するトータルシステムではなく、それぞれの部門の業務の特色に合った個別のシステムを導入することになり、婚礼・宴集会部門のシステムとして選ばれたのがユニコーンの「BV Manager」だった。
「目黒雅叙園と言えば、やはり婚礼・宴集会。売り上げの約60 ~ 70%を占めるわけですから、ここに陳腐なシステムを導入したら、それこそ仕事になりませんので。『BV Manager』導入後も、少しずついろいろな提案・実現をしてはいますが、営業部門からは『まだ足りない』と言われて続けています」と圓山氏は苦笑する。