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マリオット・インターナショナル スターウッドホテル&リゾート

マリオットがスターウッドの買収を完了し、世界最大のホテルチェーンが誕生。一方で浮かび上がる日本国内での課題。

2016年09月25日(日)
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 2016年9月24日、マリオット・インターナショナル(以下「マリオット」)はスターウッドホテル&リゾート(以下「スターウッド」)の買収手続きを完了したと公表した。
 これによってマリオットは110カ国に30のブランド、113万室以上の客室、5800軒以上のホテルを有する世界最大のホテルチェーンとなる。

 


マリオット公式サイトより

ロイヤルティプログラムは
2018年までは個別運営


 なお、多くの関係者の関心事であったマリオット リワードとスターウッドプリファードゲスト(以下「SPG」)の統合に関しては、2018年までは統合は行われず、個別に運営されるものの、ザ・リッツ・カールトン・リワード含む3つのロイヤルティプログラムを連結することが可能になったと公表。早速メンバー公式サイト(http://members.marriott.com/ja-JP/)でもその詳細を公表している。※マリオットからのメッセージは最下部に掲載。
 

世界最大のホテルチェーン誕生も、
日本国内で浮かび上がる課題


 世界的に見れば世界最大のチェーンが誕生した一方で、日本国内で見れば課題も多い。特に日本においてはマリオットはフランチャイズでの展開のみであったために、スターウッドのような人事やマーケティングを含めた総合的な本社機能は有していなかった。これまでのように国内に本社機能を持たないのか、本買収を受け設置するのか、本社機能が今後どのような形となっていくかについては、今後のマリオットの国内での展開・運営における課題となっていくとも考えられる。
 
 マリオットは2020年に奈良に初のマネジメントホテル「JWマリオットホテル奈良」を開業することを公表しているほか、いくつかのリゾートエリアに「JWマリオット」ブランドのホテルの交渉を進めているという情報も聞かれる。「JWマリオット」ブランドの場合はマリオット自らのマネジメントの可能性が高いと考えられ、今後マリオットが国内において本社も整備などどのように進めて行くのか、動きが注目される。
 


森トラストが公表した2020年開業予定の「JWマリオットホテル奈良」


《以下はマリオットより発表されたメッセージ》
「より多くのブランドで、さらに増えたオプション。これは力強いメッセージです。しかし、弊社にとって最も喜ばしいのは、お客様にご提供できる新たな機会の数々です。両社の合併により、どちらにお出かけの際にもご提供できるサービスが強化されました。
弊社の活動や方針は、すべてお客様が中心です。ホテルを予約してくださる皆様、旅行者をマリオットブランドにご紹介くださる皆様、そして弊社が最新の革新を形作るうえでも貢献してくださる皆様に、心より感謝申し上げます。弊社では、卓越した販売サービスやユニークなブランドプログラムを提供し、またネットワークを拡大して、変化し続ける旅行界の動向に対応し、サービス範囲をより広く展開していくことに、今後とも注力していく所存です。

合併に関する法的手続きが完了した今、両社の良さを組み合わせ、旅行業界における最高の会社を築き上げてまいります。現在、ポートフォリオ全体で30のブランドにて、ご予約に対応できるようになりました。さらに、マリオット リワード、ザ・リッツ・カールトン・リワード、およびスターウッドプリファードゲスト (SPG) のアカウントをリンクして、3つの強力なロイヤルティプログラムを連結することを可能にしました。これにより、リワードアカウントとSPGアカウント間のステータスレベルのマッチと、2つのポートフォリオ間でのポイントの移動による特典利用も可能になりました。詳細については、新サイト: http://members.marriott.com /jp をご覧ください。

弊社では、これがお客様にとってスムーズな移行となるよう努力しています。多くの面で、当面の間はこれまでと変わることはほとんどありません。例えば、マリオットとスターウッドの営業チームは、2016年中はこれまで通りそれぞれのブランドとアカウントの営業を担当します。また、リワードとSPGは今後も当分は別々のプログラムとして継続します。2018年まではプログラムを合併させる予定はありません。

マリオットとスターウッドのアカウントチームは、統合を進める中で、今後も行き届いたお客様サービスを行ってまいります。このプロセスを進めていくうえで、そのすべての過程で皆様のご意見やご希望は非常に重要です。より細部にいたる影響を把握するうえでも、どうぞ、引き続きご意見やご質問をお寄せください。弊社のすべてのブランドとホテル、関係者一同を代表して、皆様の日頃のお引き立てとパートナーシップに心より感謝の意を表します。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

アーン・ソレンソン プレジデント兼CEO マリオット・インターナショナル
Marriott International, Inc. Corporate Headquarters
10400 Fernwood Rd., Dept. 52/998 Bethesda, MD 20817
Arne M. Sorenson President & Chief Executive

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